沖縄本島最北の地である辺戸岬を離れて
大石林山(だいせきりんざん)の観光に向かいました。
まずは大石林山がどこにあるかをご説明したいと思います。
前回、辺戸岬からの写真をご紹介していますが、その背後に写っています。
辺戸岬から見える4連の岩山が大石林山なのですが、岬からの距離は2~3キロメートルほどで、約5分で到着しました。
到着したこの建物は1階が ”沖縄石の文化博物館” と大石林山へのチケット売り場があります。
2階がレストラン ”ふれあい食堂 なんと屋” です。
何はともあれ先に食事をしようと2階へ上がったところ、コロナのために閉鎖中!('Д')
結局この日の昼食は売店で買った小さなパンのみとなりました。(涙)
大石林山のトレッキングについて最初にご説明したいと思います。
これがコースマップで、左下の建物が現在いる場所です。
ここで大人1200円(シニアの場合は900円)のチケットを買うと、中腹にある ”精気小屋” までシャトルバスで送って貰えます。
そしてそのあとは4つのコースがあって、自分の体力等にあわせて選ぶのです。
A:奇岩・巨石コース 1000m/約35分
B:美ら海展望台コース 900m/約30分
C:バリアフリーコース 600m/約20分
D:ガジュマル・森林コース 900m/約30分
私の場合、まずCコースを辿って、そのあとBの美ら海展望台コースを歩く。
そして帰りは精気小屋から一旦シャトルバスに乗るけど途中で下ろしてもらい、Dコースの一部を歩いて戻ってくることにしました。
でも・・・・・
実はここに到着したのとほぼ同時に雨が降り出したのです。
傘をさしてのトレッキングはちょっと辛いので、しばらく様子を見ることにして、その間、1階にある ”沖縄石の文化博物館” を見学することにしました。
ここは沖縄県内全域から集めた岩石を展示しており、その分布から沖縄の島々の歴史的な成り立ちを学ぶことができます。
更にこれらの石を加工して生活用具を作り出した先人たちの知恵が展示されています。
これらを見学しながら時間をつぶしていると、次第に雨脚が弱くなってきました。
他にも数組の参加者があるようなので、出発することにしました。
シャトルバスに乗り込み、細くて曲がりくねった原生林の中を進むと、5分程で目的地の精気小屋に到着しました。
ここからは歩きです。
精気小屋には沖縄そばなどを出す食堂もありました。
知っていればここで昼食をとればよかったと後悔!!
ここからはそれぞれの選んだコースに分かれて出発です。
右側の黒いのはイノシシの親子の剥製です。
先ほど乗ったシャトルバスの運転手さんの話によると、沖縄のイノシシは本土のそれより小さく、しかも極端に憶病なのだそうです。
運転手さんも一度山中でイノシシの親子と遭遇したのだそうですが、親イノシシが子供をほっといて一目散に逃げて行ったそうです。(笑)
まずはバリアフリーコースを辿りますが、ここは傾斜も緩やかで舗装道路なので楽ちんです。
大石林山は2億5千万年前の古生代に海の中で形成された石灰岩が、地殻変動によって地表に現れたものです。
世界最北端の ”熱帯カルスト地形” であり、ご覧のように切り立った岩峰が林立する絶景です。
やがてバリアフリーコースが終わって美ら海展望コースに入ると、急坂の狭い山道や階段などが多くなります。
これは ”悟空岩” といいます。
古生代の石灰岩が雨水などで急速に浸食されてできたタワー状のカルストなのだそうです。
どれが孫悟空なのかよく分かりませんが・・・(-_-)
これも似ていますが、こちらは ”龍神岩” です。
この山全体が古くから伝わる神話の杜であり、特にこの龍神岩は重要な信仰の場だそうです。
龍神というより、ゴジラに似ている気がするけど!
これは ”パワーストーン” であり、両手で触って願い事を言えば叶うそうな!?
私はそれを忘れて片手で触ったのでご利益は無いかも!
これは ”骨盤石” といいます。
確かにそんな風に見える!
女性特有の病気で悩んでいる方にご利益があるそうで・・。
次は ”生まれ変わりの石”
真ん中を人が通れるようになっていて、3回くぐると新しく生まれ変わるのだそうです。
1回目で悪い過去を捨て、2回目でリセット、3回目で新しく生まれ変わるのだそうな!
この歳になって生まれ変わる必要も無いのでくぐりませんでした!(^-^;
さて、色々面白い奇岩を見て回っていたらやがて頂上に着きました。
ここからは、最初に到着した沖縄石の文化博物館の建物が見えます。
案内板に従って山を下り、バリアフリーコースを経由して精気小屋に戻ってきました。
ここからはガジュマル・森林コースを歩いて戻る方法もあるのですが、一旦シャトルバスに乗り、途中で下ろしてもらうことにしました。
うっそうとした原生林の中に入ってしばらく歩くと、目的の場所に到着しました。
それが ”御願(うがん)ガジュマル” の樹です。
日本最大級の巨大ガジュマルです。
”御願(うがん)” というのは願いや祈りを表す沖縄の方言だそうです。
ここから更に歩いて、車を停めている出発地点に戻りました。
結局この大石林山には、2時間20分程いたことになります。
このあと、道の駅ゆいゆい国頭や、道の駅許田に立ち寄りながらホテルに戻ったのですが、これらは休憩や買い物が目的なのでご紹介は割愛します。
いよいよ明日は最終日です。
※本日走ったルート(googleタイムラインによる自動記録)
この日の走行距離は159km(累計293km)