道の駅ごいせ仁摩から1km未満の距離に
仁摩サンドミュージアム があります。
”仁摩サンドミュージアム” というのはその名の通り 「砂の博物館」であり、平成3年3月3日にオープンしました。
なぜ島根県大田市に砂の博物館を作ったかというと、すぐ近くに「鳴り砂」で有名な”琴ケ浜” があり、それに因んだのだそうです。
ここは国道9号に面した場所にあり、かつてこの付近の道の駅巡りをしていた頃から気になっていたのですが、訪れたのは今回が初めてです。
ご覧のようにこの施設はガラス張りのピラミッド群でできており全部で6棟で構成されます。
一番手前の最大のものは高さが21m、底辺は17m四方あります。
仁摩町の出身である ”高松 伸” 氏の設計によるものです。
この付近全体を ”仁摩健康公園” といい、多目的広場やテニスコート、遊具施設などを備えた市民の憩いの場となっています。
少し見にくいと思いますが、この案内図の左中央付近が仁摩サンドミュージアムです。
駐車場は少し離れた場所に専用のものがいくつかあり、そこに停めて歩かねばなりません。
9号線沿いに歩いてくると、建物は少し高い位置にあって、長い階段を上るので、足腰の弱った年配者にはちょっと負担が大きいのではないかと思います。
入場料730円を支払ってピラミッドの中に入ります。
そしてガラス張りのピラミッドの中にあったのが次の写真です。
高さ21mのピラミッドの天井に収められていたのは、直径1m、高さ5.2mの世界最大の ”1年計砂時計” で 「砂暦(すなごよみ)」と呼ばれます。
この巨大な砂時計には1トンの量の砂が入っており、ちょうど365日で落下します。
ここにあるのが、その砂暦の実物大モデルです。
砂暦で使われている砂は、何故か琴ケ浜のものではなく、山形県飯豊町のものですが、これも琴ケ浜と同じく ”鳴り砂” です。
使用されているガラス容器はドイツにある世界有数のガラスメーカー「シュミット社」で作られましたが、熟練工の細かい作業により完成までに半年かかったそうです。
直径0.84ミリの小さな穴を、1秒間に0.032グラム、1日に2740グラムの砂がコンピューター制御で落ちて行き、365日の時を刻みます。
1年で全部落ちてしまうとガラス容器をひっくり返さねばなりませんね!
毎年12月31日大晦日の午前0時前から、年男、年女の108人で綱を引き、180度回転させるのだそうです。
1年計砂時計の下のホールには、その模型を始め様々な展示物があります。
この写真にある模型は、実物を13分の1にしたものです。
実際の ”鳴り砂” が置いてあり、試しに棒で突いてみると不思議な大きな音がしました。
この不思議な形のものも砂時計です。
中にある砂が少しづつ落ちて行き、全体がゆっくり回転しています。
廊下の突き当りにあったこの砂時計もでっかいですね!
そしてこんなものも展示されていました。
砂漠のバラと書かれていました。
砂漠に点在する石膏の一種で、砂が地下水と硫酸カルシウムによって沈殿し、バラの花のような結晶となったものです。
さすがに日本ではなく、アルジェリアサハラ砂漠で発見されたものです。
砂をテーマにした博物館は珍しいと思いますが、色々と勉強になりました。
この後今夜のホテルに向かう途中、道の駅キララ多伎に立ち寄りましたが、今まで何度かレポートしていますので割愛します。
今夜の宿は出雲市内の 「出雲ロイヤルホテル」 です。
折角出雲へ来たのですですから、明日はまず ”出雲大社” を観光する予定です。
※本日走ったルート(googleタイムラインによる自動記録)
この日の走行距離は450km
福岡県 → 山口県 → 広島県 → 島根県