2日目の最初は、一気に北上して宮城県に戻り
道の駅おおさき を目指しました。
宿泊した山形県米沢市は、予報に反して朝から雨が降っていました。
昨日通ってきた “東北中央自動車道” を戻り、福島JCTから “東北自動車道” に入ります。
東北道は片側2車線になるので一気に走りやすくなりました。
この日のお天気は実に気まぐれで、朝から降っていた雨は仙台付近でからりと晴れ、更に大崎市の目的地付近に近づくと再び雨になりました。
ホテルを出てここまでの距離は151km、約2時間かかっての到着です。
ご覧の写真は青空が広がっていますね!
実はここへ到着した時は雨のピークで、車から出れなかったのです。
開店時間の10時に少し早く着いたので車の中で待っていたら、雨が上がってご覧の青空に!!
この日に限らず今回の旅は目まぐるしくお天気が変わる、不思議な5日間でした。
“大崎市” は宮城県の北西部に位置し、人口が約12万6千人の中核都市です。
この大崎市に道の駅は3カ所あります。
■道の駅あ・ら・伊達な道の駅
■道の駅三本木
■道の駅おおさき
この中で特に “あ・ら・伊達な道の駅” は全国でも屈指の集客力を誇る道の駅です。
そしてここ “おおさき” は2019年7月に市内3か所目の道の駅として誕生しました。
道の駅の開店は10時と思っていましたが、玄関の案内を見ると産直コーナーは9時半だったようです。
ここもまだ建物が真新しいので気持ちが良いです。
道の駅のパンフレットに店内の案内図があったのでお借りしました。
建物の前にかなり広いスペースがありましたが、これは “防災広場” だったようです。
道の駅の大きさに比べて、駐車スペースがちょっと狭いな、という気がしました。
正面入り口を入ると、そこは “道路情報・休憩コーナー” です。
この写真ではちょっと見にくいかと思いますが正面に 「大崎耕土 世界農業遺産」 と書かれています。
世界農業遺産の認定を受けたのは東北・北海道でここが初めてです。
“大崎耕土” というのは大崎平野に広がる農地の呼称です。
かつてこの地は冷害、洪水、渇水が頻発する農業には厳しい土地でしたが、仙台藩などにより農業用水の確保、栽培技術の向上、排水対策など水を巧みに管理する様々な知恵や工夫を重ねてきました。
その “持続可能な水田農業を支える『大崎耕土』の伝統的水管理システム” が世界的に評価され、国連食糧農業機関(FAO)により、2017年世界農業遺産に登録されたものです。
ここが食事処の “あじわい亭” です。
まだ朝早いので食事をされている方はまばらです。
“大崎耕土” で収穫された農作物や米がここでも売られています。
大崎耕土の農業遺産のひとつに 「居久根(いぐね)」 と呼ばれる屋敷林があります。
これは屋敷を囲むように多種類の樹が植えられ、季節風を防ぐとともにカエルや鳥の生息地にもなり、「水田に浮かぶ森」 とも言われてきました。
この伝統的な “農業家屋景観” がその維持管理の重さから近年少なくなる傾向にあり、存続が懸念されているそうです。