コロナ禍で新規の道の駅巡りが中断していますので、過去の旅で出会った美しい日本の風景を日本列島の北端から順番に紹介しています。
北海道で最後にご紹介するビュースポットは
大沼公園 です。
“大沼公園” は函館市の北約16kmの距離にある国定公園で、広さは9083haに及びます。
大沼、小沼、蓴菜(じゅんさい)沼などの湖沼があり、大沼だけでも大小126の小島が浮かびます。
私は何度かこの公園に立ち寄りましたが、2018年9月のこの日が最も天気が良く、大沼公園のシンボルである “北海道駒ケ岳” も、くっきりと眺めることができました。
“北海道駒ケ岳” は森町、鹿部町、七飯町にまたがる標高1131mの活火山です。
1640年(寛永17年)7月の大噴火により山体崩壊し、その岩屑なだれによって折戸川がせき止められ、大沼、小沼などが形成されたものです。
山頂付近が鋭く尖った特異な形をしていますが、この江戸時代に起きた山体崩壊までは富士山のようなきれいに整った形をしていたのだそうです。
ちなみに現在は入山規制があり、山頂部の “剣ケ峯” への登山は禁止されています。
ご覧のように公園内には島々を辿る遊歩道があり、いくつもの散策ルートが整備されています。
また遊覧船やモーターボートによる観光もできます。
火山の噴火は恐ろしいですが、それによってこんなきれいな景色が作られるのですから自然の力はすごいものだと思います。
■最寄りの道の駅
・道の駅なないろ・ななえ(約10km)