紀伊半島新駅の旅:二度と通りたくない道を再び!“おくとろ” | 全国の“道の駅”完全制覇の夢!

全国の“道の駅”完全制覇の夢!

全国の道の駅巡りをしています。
2006年12月に旅をスタートし、7年半を費やして一応全国制覇を達成しました。

でも、その後に新しい道の駅が次々に誕生し、全国1221カ所に達しています。
私が走破したのはその内の1204カ所ですから、まだまだ旅は続きます。

次に向うのは2回目となる

道の駅おくとろ です。

 

 

 

この “道の駅おくとろ” に前回訪問したのは、2010年1月です。

その時のレポートは 「和歌山の旅:二度と通りたくない!“おくとろ”」 と題してアップしました。

 

この時の記事、9年半を過ぎた今でも、私の記事のアクセス数で常に上位を保っています。(笑)

  その記事 → 和歌山の旅:二度と通りたくない!“おくとろ”

 

ここの最大の特徴は、その位置にあります。

 

 

道の駅おくとろがある “北山村” はこの地図でお分かりのように奈良県と三重県に挟まれた場所にありますが、ここだけは “和歌山県” であり、これを “飛び地” と言います。

 

ひとつの自治体がまるまる別の場所にある “飛び地” は勿論日本で唯一です。

 

なぜこういうものができたのかは諸説ありますが、一般的に言われているのは林業によって新宮町との繋がりが強く、明治4年の廃藩置県の際に住民の強い要望で和歌山県に組み込まれたというものです。

 

 

この道の駅、もう一つ大きな特徴がありました。

 

それは、和歌山県側からここに至る道路が、薄暗くて離合さえ困難な山中を、延々と30km近い距離を走らねばならない、極めつけの “酷道” だということです。

 

その為に私は “二度と通りたくない” というタイトルで前回レポートを書いたのです。(笑)

 

では、なぜその二度と通りたくない道の駅に、再び行ってみようを思ったのでしょうか?

その理由はこれです。

 

 

この記事、北山村の観光サイトに掲載されていたものです。

早速GoogleMAPで確認すると、確かに、曲がりくねった国道169号の上に、、もうひとつ別にまっすぐな国道169号が延びている!!

 

あれから10年近く経ちますから、当然新しい道路が完成しても不思議ではないですね!

それに、前回訪問した “道の駅熊野・板屋九郎兵衛の里” からはその道路の途中に出るので、30分ほどで行ける距離なのです。

 

 

で、その結果は!?

 

板屋九郎兵衛の里の前の国道311号を7~8分ほど走ると昔私が苦労した国道169号に出ます。

それは昔の酷道とは全く異質の快適な道路です。

 

でも残念ながらそれは全線開通したわけではなく、残り “5km” で昔の道路に戻りました。(^^;)

結構対向車が多いので、気が付いた方がどこかで待機するのは以前と変わりません。

1台しか通れない長いトンネルもあって、遠くにライトを見つけてあわててバックしたことも!

 

かつて全神経を張り詰めて走ったあの時の感覚がちょっとだけ蘇りました。(笑)

 

 

 

 

突然視界が開けて “北山村” に到着しました。

 

北山村は東西約20km、南北8kmで山林が村の97%を占め、人口は昨年度末で445人です。

これは離島を除くと全国で高知県の大川村に次いで2番目に人口の少ない村なのだそうです。

 

 

 

この付近全体を “おくとろ公園” と言います。

 

道の駅の他に、おくとろ温泉、キャンプ場、バンガロー、テニスコート、グラウンド、バーベキューハウスなどが整備されています。

 

 

 

 

そして道の駅の前にはこの看板が!

“ニッポン唯一の「飛び地」村” です。

 

そしてここへ来たからには、これを貰って帰ります。

 

 

「飛び地の村 訪問証明書」 です!(^^♪

9年前にも貰ったけど、デザインが以前と変わっていました。

 

 

ところで、この道の駅の周辺にはこの “日本唯一 筏(いかだ)下り” の幟がたくさん立っています。

 

かつてこの村では600年の昔から、山から切り出した木材を筏に組み、それを “筏師” が操って熊野川の支流である北山川を下り、材木市場のある新宮に運びました。

 

激流の中を棹と櫂だけで材木を運ぶという、「筏を組む技術」「筏を流す技術」は高度な技であり、明治時代には村に500人の筏師が暮らしていたといわれています。

 

しかし昭和30年代後半にダムができると筏流しは衰退します。

高度な技術であるこの筏下りを何とか残せないかと願った村民たちにより、昭和54年に “観光筏下り” として復活したのです。

 

(パンフレットより写真借用)

 

 

この観光筏下りは1日に2便が完全予約制で、この道の駅から筏乗り場まで送迎バスで往復します。

日曜日であるこの日は、2便とも予約で満席になっていました。

 

 

 

道の駅の建物のこの場所は、前回来た時は確か売店だったのですが “観光案内所” になっています。

かつて林業で栄えた北山村も、現在は筏下りを始めとする “観光業” が主要産業です。

 

 

 

筏流しの技術は和歌山県の指定文化財にも指定されています。

 

売店がなくなったのでどこに移ったか探すと、となりの “おくとろ温泉” にあるようです。

 

 

この建物は左側の三角屋根が “おくとろ温泉” で、右側が “売店(コンビニ)” になっています。

このおくとろ温泉にはコテージ式の宿泊施設も併設されています。

 

 

このコテージ、実は宿泊しようかと事前に調べてみたのですが、ちょっと高かったのやめました。(^^;)

売店はほぼコンビニで小さいのですが、この日はお客さんが多くて混雑していました。

 

北山村の最大の特産品が “じゃばら” です。

 

 

“じゃばら” はむかしこの北山村で1本だけ見つかった不思議なみかんの木です。

 

その酸っぱさは鬼も逃げ出すということから “邪払” (じゃばら)と名付けられたと言われています。

私も以前抽選で当たって果物のじゃばらとその加工品を貰いましたが、無茶苦茶酸っぱいです。

 

それが近年花粉症に効くと評判になり人気が出ています。

売店にたくさん並んでいたので缶入りのジュースを買いましたが、これは甘かった!(^^;)

 

さて最後に、周辺の景色をあといくつか紹介しておきましょう。

 

 

 

 

さて、久々の大自然のなかのキャンプ地を堪能してこの日の宿泊地、熊野市に向かいました。

 

帰りは来た道ではなく三重県側を通るので油断していましたが、ナビの誘導に従って県道34号に差し掛かると、それはかつての酷道を彷彿させる狭い道路でした。(-_-;)

 

 

この日の宿泊は 道の駅熊野・花の窟 に近い “ホテルなみ” です。

熊野灘に面した高台に建つこのホテルは実は2回目なのですが、景色が良く何より安いのです。

 

朝夕2食がついて二人合計でなんと13500円でした。

お部屋やサービスも満足で、お勧めの宿です。

 

 

 

 

※1日目に走ったルート(googleタイムラインによる自動記録)

 

 

フォローしてね…