標高2612mの千畳敷カールから下りてきて再び道の駅巡りを開始します。
道の駅田切の里 が、この日訪れる最初の道の駅です。
実は道の駅へ行く前に、1カ所だけ立ち寄った場所があります。
レンタカーを駐車していた “菅の台バスセンター” の有料駐車場からほんの5分の距離にある、“本坊酒造マルス信州蒸留所” という、ウィスキーの工場です。
“本坊酒造” というのは、鹿児島で焼酎などを作っている九州では有名な会社です。
ここは古くからウイスキーの製造を手掛けていますが、その立役者は “岩井喜一郎” という人物です。
日本におけるウィスキーの生みの親といえばニッカウヰスキーを興した “マッサン” こと “竹鶴政孝” だと思いますが、そのマッサンの当時の上司で、彼をスコットランドに送り出したのが岩井喜一郎です。
その流れをくむ本坊酒造のウイスキーは2013年に世界最高品質の評価を得ています。
マルス信州蒸留所では無料で工場見学ができますが、千畳敷カールで時間を使いすぎた私にはその余裕はなく、売店で長野県でしか買えないブランドを購入しただけで次に向いました。
マルス信州蒸留所から11kmしか離れていませんから20分もかからず到着しました。
ここの住所は “長野県飯島町田切” ですが、やはり中央アルプスと南アルプスに挟まれた “伊那谷” ですから、その両方のアルプスを眺めることができます。
道の駅の正面にあたる駐車場側は中央アルプスです。
こちらには “南駒ケ岳(2841m)” や “空木岳(2864m)” など有名な山が連なります。
望遠を使ってもう少しアップでお見せしましょう。
雪がだいぶ消えていますが、それでも十分に迫力があります。
裏手にまわれば多分南アルプスが見えたはずですが、そちらの写真は撮っていません。
さて、道の駅の紹介に戻ります。
表のテントには、少年野球チームのような子供たちがたくさん集まっていました。
この道の駅は2016年7月にオープンしましたから、既に3年近く経過します。
なかなか南信州方面に来る機会がなく、今度になった次第です。
これが道の駅に掲示されていた案内図です。
横にとっても長い建物です。
“休憩室・情報ステーション” の部屋にまず入ってみました。
ここにも “重点「道の駅」” の選定証がありました。
休憩室から直接農産物直売所である “田切ふるさと市場” に入ってゆけます。
その壁には巨大な写真が!
先ほど紹介した、正面の中央アルプスの写真です。
これによると正面に “田切岳(2730m)” というのもあるようです。
“田切” という地名はこの田切岳に由来するのでしょうか?
店内を見て回っていると、久々にこれに出合いました。
“蜂の子” “いなご” “蚕のさなぎ” です。
そしてその右端にある大きな瓶には、スズメ蜂が浸かっています。(;゚Д゚)ヒエー!!
私なら10万円くれるといっても食べませんが、長野県民が日本一健康で長寿なのはこれらも要因の一つかもしれませんね!
このパンフレットによると、道の駅には移動販売車・宅配車というのがあり、高齢者や一人暮らしの方の買い物支援、地域の見守り隊としての役割も担っているそうです。
災害時の避難場所としての役割は最近の新しい道の駅にはほとんど備わっていますが、過疎化や高齢化の支援のための拠点としても、これから重要になってくるようです。