次は、観光として立ち寄った
毛越寺(もうつうじ) の紹介です。
“平泉” を代表する観光スポットといえば、“中尊寺” と “毛越寺” があり、いずれも世界文化遺産です。
道の駅からの位置関係は、次の地図のようになります。
道の駅平泉からだと、毛越寺が約2km、中尊寺が約3kmほどの距離です。
当初はこの2か所を観光で巡る予定でしたが、時間がちょっと厳しいようです。
私は道の駅巡りを始める少し前に、観光で両方とも行ったことがあります。
その時に特に印象に残った “毛越寺” をもう一度訪れることにしました。
これが毛越寺の入口に設置してあった案内図ですが、この図の右手が駐車場です。
案内図の右上に 「入り口」 があります。
ここで拝観料を払って門をくぐります。
これが門をくぐってすぐの写真ですが、正面に見えるのが “本堂” です。
写真には写っていませんが、このすぐ左手に “宝物館” があり、毛越寺に伝わる平安期の仏像や、書籍、工芸品、発掘遺品、調査資料などが保管、陳列されています。
本堂でお参りをしたあと右手に進むと、毛越寺の最大のシンボルともいえる “大泉が池(おおいずみがいけ)” に出ます。
先ほどの案内図でも、中心に大きな池がありましたね。
毛越寺は “もうつうじ” と読みます。
普通、“越” は “つう” とは読みませんね!
“越” は慣用音で “おつ” と読み、“もうおつじ” が 年月を経て “もうつうじ” と変化したのだそうです。
池の周囲を歩いてゆくと、いくつかの建物があります。
この建物は “常行堂(じょうぎょうどう)” といい、1732年に再建されたものです。
その途中には、“〇〇寺跡” とか “〇〇堂跡” というのがいくつもあります。
毛越寺は奥州藤原家の二代基衡(もとひら)公から三代秀衡(ひでひら)公の時代に多くの伽藍が造営され、往時には堂塔40、僧坊500を数え、中尊寺をしのぐ規模と華麗さを誇りました。
奥州藤原氏の滅亡後、度重なる災禍ですべての建物が焼失しましたが、現在大泉が池を中心とする “浄土庭園” と 平安時代の伽藍遺構がほぼ完全な状態で保存されています。
この鐘は “鐘楼堂(しょうろうどう)” といいます。
昭和50年に、人間国宝である香取正彦氏によって造られたそうです。
“鐘つき祈願受付所” というのが横にあり、500円の祈願料で鐘がつけるようになっているようです。
池の中に大きな岩があります。
これは “池中立石(ちちゅうたていし)” といい、荒磯の風情を表現しているのだそうです。
毛越寺には40分ほど滞在したあと、一気に仙台市内まで走り、次は “青葉城跡” で最後の時間調整をして仙台空港に向かいます。