前回に引き続き、
道の駅瀬戸大橋記念公園 のご紹介です。
今回はまず、道の駅のパンフレットからご覧頂きたいと思います。
道の駅および、瀬戸大橋記念館のパンフレットです。
左側の道の駅のパンフレットに航空写真が写っているので、これを拡大してみましょう。
瀬戸内海を巨大な橋が貫く迫力ある絶景ですが、ではこれを地上から見てみましょう。
晴れわたる青空と瀬戸内海、はるか遠くまで伸びる瀬戸大橋、まさしく絶景です。
これは瀬戸大橋記念館の裏手にある広場から撮影したものです。
この瀬戸大橋は岡山県の倉敷市と香川県の坂出市を結ぶ全長約9.4kmありますが、実際には途中の島々の上を通るので、6つの橋と、4つの高架橋の総称です。
6つの橋は、岡山県側から下津井瀬戸大橋、櫃石島橋、岩黒島橋、与島橋、北備讃瀬戸大橋、南備讃瀬戸大橋であり、この内3つが “吊り橋” 2つが “斜張橋” 1つが “トラス橋” です
この中で一番長いのは今写真に写っている、“南備讃瀬戸大橋” の1723mですが、これだけ長い橋になると、地球の “丸さ” の影響を受けます。
この橋の塔から塔までの底辺部の幅は1100mありますが、高さ194mの塔の頂上から頂上までの間隔は、それより32mm広いのだそうです。
瀬戸大橋は上を4車線の “瀬戸中央自動車道” が通り、下部を “JR瀬戸大橋線” の列車が走ります。
それらのすべての重さが橋にかかった場合、温度差による伸びも含めて、南備讃瀬戸大橋の場合で、塔と塔の間は最大5mも下がるそうです。
(瀬戸大橋ものしり事典より)
この世紀の大工事である瀬戸大橋は、9年半の工期と1兆1200億円の費用をかけて、1988年(昭和63年)に完成しました。
この写真は、“瀬戸大橋記念館” を水の回廊のあるメインプロムナード側から見た写真ですが、これを裏の海側から見たものが次の写真です。
なにかの工場群を思わせるような、複雑な形の建物です。
右手奥に高いタワーが見えます。
これは地上108mの回転式展望塔で、“瀬戸大橋タワー” といいます。
まだ乗ったことはないのですが、おそらく素晴らしい眺望だろうと思います。
では、瀬戸大橋記念館に入ってみたいと思います。
パンフレットから画像をお借りした内部の案内図がこれです。
外観に似合わず、中はとってもきれいです。
四角いフロアの四隅に展示室があり、途中の通路にもさまざまな展示があります。
案内図にAからFまでの表示がありますが、それぞれのテーマは次の通りです。
A:太古から海の道へ
B:架橋時代
C:時代を創った偉人
D:時代を支える技術
E:そして未来へつながる
F:宇宙と未来のアート
映像や巨大模型など、それぞれ個性のある展示がされていました。
これらに囲まれた中央部分は “ブリッジシアター” といい、大型全天周映像装置を備えた、195人収容のシアターです。
1日に5回上映されますが、時間があわず今回私たちは見ることができませんでした。
瀬戸大橋記念館は1988年(昭和63年)11月に開館しましたが、25周年に当たる2013年(平成25年)にリニューアルし、「アート」と「宇宙」をメインテーマに生まれ変わっていました。
瀬戸大橋は本州と四国を橋で結ぶという、先人の最初の提唱(夢)から100年かかって実現しました。
不可能を可能にする人々の強い意志と最先端の科学技術により、20世紀最大のプロジェクトは成功し、ここに世界に誇る遺産があります。
絶景に恵まれた素晴らしい環境とともに、ここは四国が誇る道の駅のひとつだと思います。