不動産の内装の写真測量 in GTA SA (5) 解析2 | 山口大学 空中測量(UAV写真測量)研究室の技術ノート

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San Andreas州の眠らない街Las VenturasにあるホテルThe Clown's Pocketの一室について、

内装の写真測量の解析は続く。

 

 

 

<バンドル調整1>

部屋が四角いことを利用して明らかなoutlierを除去したところで、ひとまず「カメラを最適化」でバンドル調整を行った。outlierの除去により、位置・姿勢が大幅に修正されるカメラもあるかもしれないからだ。

この段階ではまだ、内部パラメータはいじらず、事前のキャリブレーションのままとしている。

 

 

 

<位置・姿勢が明らかにおかしい画像の除外>

「写真」ペインの画像を選択すると、「モデル」ビューでは対応するカメラ(撮影位置・姿勢を示すマーク)がピンク色にハイライトされる。従って「写真」ペインでカーソルキーを使い、画像を1つずつ選んでいけば、推定された撮影位置・姿勢がおよそ妥当かどうか、チェックすることも出来る。

 

「およそ」をつけたのは、疎な点群では、細かい判断は難しいためだ。さらに本気を出すなら、ここで一度密な点群を作ってしまえば、「写真」ペインの各画像と、その画像の撮影位置・向き(推定)で見た点群の景色(「写真」ペインなどのコンテキストメニューにある「このカメラからの視点」で確認できる)が対応しているか、より詳細なチェックができる。

 

 

今回は手作業をできるだけしない方針なので、いちいち密な点群は作らず、また一部の不安な画像のみをチェックした。その結果、ベッドを下向きに写した5枚の画像について、撮影位置の推定が間違っていることがわかった。となりの同型のベッドを撮ったことになっていたのだ。

 

その5枚を時間をかけても利用したいなら、手動タイポイントを使った位置・姿勢の修正を行うべきだが、今回はそれもしていない。5枚の画像について「カメラのアラインメントをリセット」し、不要かもしれないが念のため「カメラを無効化」しておいた。

 

 

 

<バンドル調整2>

ここで2度目のバンドル調整を行った。明らかに有害な点や画像は除外したことだし、数万の点があって再投影誤差のRMSも小さいし、そろそろ内部パラメータを(事前のキャリブレーションで得られた値から)動かしても改悪はされないだろうと判断し、キャリブレーションで選ばれた2つのパラメータの値を最適化対象に含めることにした。