勝たなくてもいいただ負けないで - WEST.ライブツアー2025 A.H.O | live , lifework.

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音楽と言葉といきるひと。ライブの「きかくやさん」だったこともあったなあ。

久しぶりにまとめておきたくなった。

Audio Hang Out、という、音で遊ぶ、なんてひょっとしたら背伸びしたタイトルにあって、
ちゃんと音楽がすきで、音楽を通して感情が動いた時間のこと。







リード曲から始まる"お決まり"を裏切らない「A.H.O」で、ある種の安心感と高揚感のハイブリッドに浸っていたら、
「ゴールデンタイム」で早くも「そうきたかーーー!」を感じる。よく聴いたら《ここに来たなら楽しむしかナイ》だなんて、こんなにライブにぴったりな曲だったなんて!
各メンバーの色んな声色を聞ける(コント的なところもある)、挨拶の尺も入れられる、メロディラインも多彩に変化する、でもずっとキャッチー、なんて計算されたことか。
ちなみにラップ箇所のリズム感がすきなんですが、野球っぽさを感じるのはなんでだろう。
ライブで見てよりすきになった曲①。
普段打ち込みの音楽を聴かないけどライブでは違和感なく。

おれたちのアンセム「ええじゃないか」と「コンビニ行くけどなんかいる?」の岩崎さんメドレー(2曲だけど)、いつかきっとこの多幸感を思い出して泣いてしまう、のやつすぎる。

思いの外曲順早めにやるんだなあと思った「まぁ、いっか!」。バシバシ背中を叩くこともできるけど、ちょっとカッコ悪いことも、万事うまくいくわけではないことも、まるっと受け入れる懐の広い曲。
ライブで管楽器まで背負うようになった彼らの、10年の集大成とも言っていい曲、とはたと思う。
何もタイアップはないけれど、だからこそイメージがつかず、ライブ中どの立ち位置にもハマるのだと。
《僕が僕を愛していたいから 大好きな君のために歌っていいかな》は《僕は僕で僕だ》だし《隣でふざけ続けてもいい?》だし、
彼らのスタンスのひとつとして、変わらず今後も言い続けてくれるはずだと、実感している。









ここまでで。
重岡さん(すきなひと)のことを、"表現者"として見ていたけど(それに違いはないのだけど)、とんでもなく"アイドル"だなあと思ったことを覚えておきたい。いわゆる、ではない、独自の。
笑い方、眉のあげ方、目線のあげ方、踊りの昇華の仕方、歌声の変え方、語尾のアクセントのつけ方、それらの表出のさせ方が、
これまでの"アイドル"の染みついた経験と人間性とが掛け合わされたものなんだろうなあと、前半でうんと実感してしまった。
そしてこれは、ライブ終わりには全メンバーに感じることになった。この人が今こうあること、が、滲み出ていて、説得力がある。

それにしても「まぁ、いっか!」シングルの楽曲の豊富さたるや…
「ウェッサイソウル!」も例に漏れずなので、見れる機会がたのしみだなあ…




「なりふり」はライブで見てよりすきになった曲②。(でも初聴でXに書いてたわ、めちゃくちゃ好きだって)
冒頭からテンションの上がるギター、勢いづけるドラムの入り、メンバー全員が飛び出してくるような前のめりな曲。ライブで映える。
ラスサビ前、《生きたいって思える》が大画面にバーーーンと出た時の、明朝体かっっっっこよ……!!という気持ちはもう一度味わいたい。瞬、の曲。


あ、「証拠」で泣かない日は来ないです。






中間ん家物語、映画宣伝の映像をはさんでの「ウェッサイソウル!」めちゃくちゃぴかぴかの衣装で、ちょっとふざけてるのに、《おれはおれでおれはおれはそうさ 負けへんぞ!》はそうある彼らを見守りたい気持ちになる。

圧倒的に異質な「諦める主役へ」の演出は、極力すべてを排除するシンプルな服装、照明の当て方、まるで舞台のような技法は、俳優集団…と思うには十分な一曲だった。
前の曲で《負けへんぞ!》と歌いながら、《さよなら私の日々よ》と"諦める"側になる対比に唸ってしまった。








今回のアルバムで主題である、各メンバーがプロデュースしたという曲たち、
"今のWEST.にどんな曲が必要かをそれぞれが考えた"という曲たち、それはひいては"彼らがやりたいこと"でもあるんじゃないかなあと思っているのだけど、
それをすべてライブの中で消化しているところが、個々のバランスが保たれているこのグループの一貫性を現している気がした。

「WESTraight」は冒頭の映像込みでひとつの作品(会場のあちこちからメンバーが登場して集合する演出も、ストリート文化の作品を見ているよう)みたいだった。
春のお守りの歌「それいけベストフレンド!」はマイクスタンドを使った振り付けとホーンセクションの華やかな音の"エール"感がとってもよかった。いつかこの曲を思い出して(略)
「アップルパイ」はプロデュースメンバーである中間さんの艶やかな表現力に脱帽していたし、ジャジーなリズムの心地よさったら。
意外だったのは桐山さんプロデュースの「ティダ」。沖縄ソング再び…と思っていたけれど、アコースティックコーナーをやるにはぴったりだった。曲中のデュオのようなコーラスラインの作りはメンバー同士のそれぞれの相性を感じることができるし、程良いコールアンドレスポンス、終わった後のティダ漫談(違)含めて、このライブの中で最も平和な時間だった。



その他大画面芸は大いに愉しみました。
このあたりを話す語彙力は持ち合わせていない…くっ…







バンドメンバーをフューチャーするターンがきたので、あ、ラストスパートのバンド全面ゾーンきたな〜と思っていたところからの、
「Checkmate」がもっっっっのすごく格好よかった!!!!!!!!ありがとうホーンセクション!!!!!!(そればっかり)
サビの《結局》フリークなんですけど、小瀧さんの低音(高いとこいきそうなのに意外)バージョンと最後の最後の桐山さんの特大《結局》ライブバージョンすごすぎてファーーーーーって声あげそうになった。
ライブでよりすきになった曲③。
3分強の短い曲で、これは最初からライブを見越して創られたのではと後から思う…。
炎が似合う、ラスボス感がすごい。



そのあとが今ツアーわたしの中で最もわしづかみのところ。
曲前の煽りで重岡さんがみんなに職業聞くターンを始めたから、たのしく「イェーイ🙌🏻」って返してたら、
「聞いてくれ〜「おい仕事ッ!」」って言うじゃありませんか!
「そういうこと〜〜〜〜〜!?!?!?!?!?」ってリアルに声が出ました。
一生聞けないかと思ってたよ〜〜〜オーイオイオイオイオイ
リリース当時しばらく、彼らをすきになりたてのわたしは、重岡さんの言葉遊びとファンク要素と、良いも悪いも言わずに笑い飛ばしてくれるこの曲に頼りながら毎朝通勤していて。
音楽と記憶は結びついていて、ああ彼らをすきでい続けてよかったなあと思ったりした。
わーーんホーンセクションこのためだったかもぉぉぉぉ(そればっかり)

そこからはラストまで、秒。




「ムーンライト」で「イヤホンが煩わしくなる時がある、みんなの声を聴きたい時!」って言ったら、重岡さんだけじゃなくてメンバーみんながイヤホン外していたのを見て、あっという間に胸がいっぱいになったし、
絶対一緒に歌いたかった「この旋律よ誰かの歌になれ」の大合唱がすごくて(わたしにはそう聞こえた)そこでもとびきりの笑顔でこちらに拍手をくれた重岡さんが目に焼き付いている。曲が進むにつれ、こちら側のギアを上げて、それに呼応させたのは、紛れもなく彼らのパワーなのに。
ああこれがすべて。






今年に入ってから、鈍感なわたしでもモヤモヤするものを目にすることもあって、
なんだか疲れてしまったり、見るの怖いなと思ったりすることも正直あったのだけど。
ライブを実際に見たら全部吹き飛んでしまった。
目の前で見て感じたこの人たちがすべてだ。
握りしめ直せてよかった。





最後に。
一緒に行ってくれたともだち、
会場で会ったり会えなかったり、でも一緒にツアーたのしんだね、なともだちたち、
みんなに出会えてよかった。
7人がだいすきだ〜〜〜〜って言い合える人がいてとてもうれしい!


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