カルテット3話がとってもよかった。
家族、にとらわれない
居場所のことを考えた。
家族ってあくまでも「そういう事実」かなあと思ったりもして、
自分にとって家族はたいせつだけれども
そうではないひとにも、救いが、居場所が
ありますようにと。
わたしにも『居場所』と明確に言えるところがある。
横田良子というシンガーソングライターの、スタッフをしています。
大学の時に同じサークルにいて、
わたしがひとつ後輩で。
卒業後、ずっとお客さんで聴きに行っていたのだけど
わたしがイベントやったりライブハウスに慣れていたりしたから
いつからかスタッフとして、物販やらをお手伝いするようになりました。
今はもうひとり、ふさえさんていう子がスタッフでいて(同じサークルの後輩なんだけどさん付け)、
ここ2年くらいかな、3人まとめて「チーム横田」って呼んでいます。
ここが居場所、になって、もうどのくらいだろう。
良子さんはサークルのときから、
抜群の歌と人柄で中心にいました。
歌姫、っていう言葉とは、
ちょっと雰囲気が違うんだけど
(歌姫ってすごく、リードがピカイチみたいなイメージなんだけど
良子さんはリードだけじゃなくてコーラスも抜群なのでね)
サークル関係のライブで彼女がステージに立たないことはほとんどなくて、
他のサークルのひとからも、
有名な人と認識されているんじゃないかなあ。
こうやって書くとすごく華々しい気がするんだけど
一言でいったら、
もう、完璧に苦労人。
なんでそんなこと起きるん…って思ってしまうくらい、
ほんとうにいろいろ、
絶え間なくいろいろ、あったひと。
もちろんきっと、
そのぶんお返しや、恵まれることも
あったかもしれないけど。
じっと耐えて、やさしくて、強いひと。
横田のうたですきなのなんて大量にあって。
(突然の横田呼び、最近おおい)
いつも、ふと頭をくるくるするのは
【時は流れ 君の今も 儚く過ぎて ゆくけれど
抱えきれぬほど 想い乗せて
君の背中を押してゆけばいい】
(「今ここにいる」)っていうところ。
わたしCメロ大好きマンなんですね。
ちなみにこのあとのピアノと相まってど号泣したことあります。ふへ。
あとねー「伝えてしまえば…」も「旅」もサークルのときからすきだし、
「僕の人生指南書」もやっぱりCメロが良くて、
ああ横田節だなあと思うし
去年あかりアートで見た「灯」はどうしようもなく郷愁がただよっていて、
スタッフやっていてよかったなあとしみじみするくらい。
「夜明けの月」の、しん、とした透明感もすき。
まだあるよ。
もうひとつ。
すきな、曲があります。
出来たときから、
いろんなひとに人気で
わりとすぐCDにも入って。
こりゃあどえらい曲できたなあって思ってた。
ピアノのなめらかさと、ありのままの言葉たち。
そんな、横田がお母さんに向けて書いた歌。
「同い年」。
今年歌い初めの、
とてもとてもたいせつな、
月歌美人ていうイベントで
4年ぶりにうたいました。
4年ぶり、だったんだなあ。
全部ぜんぶを知ってるわけではないかもしれないけど、
それでももしかしたら、もう二度と聴けないと。
思っていた。
聴きたいなんて言わないと、
思っていた。
わたしが生まれた時のお母さんの年に
わたしもなったとき、
うちのお母さんにも聞かせたかったんだけど
もうそのときはしまわれていて、
そっとしまってある曲を引っ張り出すのはとても気が引けて、
やめておいたこともある。
4年ぶりに聞きながら
イントロのピアノでもはやこらえきれなくて
ぽろぽろしながら見ていました。
うたえるかな、って言ってたから
「がんばれ~~がんばれ~~」って、思いながら。
半分くらいでぱっとふさえさんのほう見たら、
もう嗚咽だった。笑
破壊力~~~ってなった。
すきな曲だけど
「だいすき」と手放しで言える曲では、やっぱりもうなくて
でも曲が終わって、
「うたえた」ってほっとした横田の顔と
うたおう、って決めただろうその強さを
垣間見たことはずっと忘れないでいると思う。
歌詞に「泣き虫」って入れておきながら、
実はわたし、泣き崩れるような横田を、
数えるぐらいしか見たことがない。
というか、その印象がない。
ぐっとこらえて、その時がくるのを待っている。
そんな印象。
そいで、自然に、誰かの背中を押すひと。
わたしもたくさん背中押してもらった、
というか
そっと寄り添ってもらったことがたくさんある。
サークルで同じセクションにいたとき、そこも立派な必要な役と認めてもらったこと。
歌い手じゃなくて引け目ばかりだったわたしに、「イベントつくるって、すごい、表現者だね」って言ってくれたこと。
入院したときにお手紙をくれたこと。ライブハウスと繋げてくれたこと。
いつもいつも、やりたいこと、目標を、
真剣に一緒に考えてくれること。
もらった、もらっているものがおおくて。
わたしはマネージャー、でもないから
何か策略を持って…!とか、有名になるように…!とか、
そういう気持ちが強いとは、言えない。
(いやたくさんのひとに聞いてもらえるほうがもちろんいいけど)
だからお客さんと同じように、
今日のセットリストどんなかな、ってたのしみにしているし
ただただ、横田がライブ以外の、
ステージ以外のことを気にしなくていいなら
それでいい。
こっちに任せてくれたら、それで。
もちろん出来ることと出来ないこともあって、
ふさえさんと補ったりして、
チームになるんだけど。
ふさえさんがさ、
これまたどん引きするくらい気遣いができるの。
実際引いてはないけど笑、
その配り方にいつも、感動の嵐。
スタッフで行っても時間を持て余すこともあるからさ、
ああわたし別にいなくても、いいよなあ、
お客さんで来ても、いいよなあ。なんて、
いじけて思うことも、なくはない。
数えるくらいには、あった。
でももう今は、
家族みたいでさ。
冒頭でも似たようなこと言ったけど、
家族って、要る要らないの次元じゃないから。
今、ここはポジティブな意味で。
そうやって、わたしはスタッフでいたいから
これからもそばにいると思う。
なんでこれ書いたかって、
わたしのブログの、2016年の曲たちを見たら
横田は自分の曲が入ってなくて凹んだって言うのね。笑
それ聞いてわたしも凹んだのね。笑
みんなで大笑い。
言ったり書いたり、おもてにしないと伝わらないよって
伝えたほうがすてきだよって
誰よりも横田に教わったから。
ラブレターです。