カボチャ・ララバイ | 伊達と酔狂とRRJ!橋満克文(RRJグループ代表)

伊達と酔狂とRRJ!橋満克文(RRJグループ代表)

2004年に、株式会社アールアールジェイを起業して、サバイバルを続けてきました。
Still Run!まだ走る!まだ経営を続ける!
自分の経営者としての向き合い方について書かせていただいております。

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小学校5年生の時の特別な奴との思い出

うちの小学校は給食に牛乳が出た。

クラスの誰が始めたのか、牛乳の一気飲みのスピードを競い始めた。

俺も多分に漏れず、それに参加した。

幾ばくかの勝負の結果、牛乳を飲むのが早いのは、俺と、カボチャという事になった。

カボチャとは、ライバルのあだ名である。

身体がやたらデカく、頭もデカい。

だから俺は奴をカボチャと呼んだ。

カボチャは「てめー」とか言いながらも、それをジョークとして受け取ってた。

俺とカボチャとの牛乳の一気飲み対決。

何度も何日も、その二人の意地の張り合いは続いた。

しかし、勝負は常に僅差。

周囲も誰が優勝か判断出来ない日が続いた。

そんなある日、学校で、牛乳が10本余った日があった。

ここらで決着をつけるべし。

互いに心に期していたので、どちらが申し出たのか。

5本ずつの一気飲み勝負をする事になった。

「かぼちゃ、負けんぞ!」
「かかってこいや!」

その日、遂に勝負は付いた。

勝負が終わって、俺らは笑った。

カボチャはしばらくして隣町に転校して行った。

カボチャの最期の登校日、奴は自分のコレクションしていた消しゴムや、シャーペンなどを俺にくれた。

当時、それを集める事が学校で流行ってた。

奴は俺に宝物を分けてくれた。

「カボチャ!またな!」

カボチャは男らしく、「ふふっ」とたまらない笑顔を見せた。

そういう奴だった。

俺は中学になった。

1年ほど経ってカボチャに街で出会った。

怖そうな連れが居た。

「おう!カボチャ!」

「なんじゃてめー!」
連中が色めき立つのを黙れと制して。

「おう!はしみつ!久しぶり」

カボチャはあの時の笑顔だった。

俺らの友情は続いていた。

しばらくして、カボチャが、隣の中学の番長になってたと知った。

高校に入り。

俺はバイトを始めた。

バイト先の後輩が、自分の先輩の話を自慢げにしてた。

筋を通す、男の中の男。

カボチャの事だった。

俺は嬉しかった。

よろしく言っておいてくれ。

後輩に言うと、とても恐れ多くて口なんて聞けないと言ってた。

すげー偉くなったんだなーと思った。

けど悪い事をしている訳じゃなく、彼は中学を卒業して、親の家業を継いだのだそうだ。

カボチャは、ケンカも強かったけど、頭も相当に良かった。

中学でもそれは同じだったらしい。

だから、進学したければ出来たと思う。

高校の学祭の時、食堂で上下白いスーツの男が俺を見てた。

ちょっと怖いな・・・とビビりながら目を合わせると。

そいつが「おう!はしみつ」そう遠くから呟いた。

カボチャだった。

「おおおおおお!!!カボチャ!久しぶりやなー」

俺とカボチャは軽く立ち話して、別れた。

それ以来、俺はまだカボチャに会ってない。

些細な、勝負から始まったカボチャと俺の友情だった。

カボチャと俺の勝負の結果は、互いのプライドを掛けたモノなので、誰にでも話したくない。

だから、ここでは言わない。

ただ、こないだ、ふとカボチャの事を思い出す事があった。

だからちゃんと書いておこうと思った。

カボチャも俺の素晴らしい青春の一部だ。

カボチャ、また、そろそろ、一度、勝負したいな。

けど、ビンの牛乳なかなか見つかんなくなっちまったな。

死ぬまで会えないかもしれないけど、仕事、互いに頑張ろうぜ。