主税にある鵺大明神です。
平安時代末期、源頼政が鵺を退治したと伝わる伝承地。
かつて付近は平安宮の一角でした。「平家物語」によれば、近衛天皇の代、天皇が夜な夜な不吉なものに怯えるようになり、源頼政が呼ばれて御所の警固を担当することになります。すると、艮の方角から黒雲が沸き上がり、頭が猿、胴が狸、手足が虎、尾が蛇という、鵺という怪物が現れたため、頼政が供奉していた猪早太という郎党が太刀で仕留めました。頼政は鵺の体を切り刻んで、海に流したとしています。
本殿。
祭神は、鵺大明神、玉姫大明神、朝日大明神。
玉姫大明神は、大姫宮稲荷神社に祀られる大宮賣神と同じとされ、大姫宮稲荷神社とともに「延喜式」にみえる平安宮神祇官西院に祀られた御巫祭神八座「大宮賣神」の論考社。



