大阪にある安居神社です。
古くから少彦名命が祀られ、菅原道真死後の天慶5年(942年)、菅原道真が祭神に加えられたとのことです。社名は、四天王寺の僧がここで安居(雨季、外出を控えて一所に篭り修行に励むこと)を行ったことによると言います。
境内は、大坂夏の陣で豊臣方猛将・真田信繁が最期を遂げた場所。
拝殿。
この奥に本殿。
祭神は、少名彦命、菅原道真。

真田幸村公之像。幸村は江戸時代に真田信繁をモデルに作られた歌舞伎や漫談で使われた名とされます。
大坂冬の陣で築いた真田丸を徳川方に埋められた真田信繁は、大坂夏の陣では徳川家康ただ一人の首を狙うべく、家康が本陣を置く茶臼山のみを狙い、一時期家康の本陣に切り込みます。しかし、大坂城から火の手が上がり豊臣方は戦意喪失、家康は全軍総攻撃を命じます。信繁とともに豊臣方に加わっていた毛利勝永らは秀頼公の許で自害するとして退却、信繁は殿を勤めます。信繁が長時間の戦の疲れで安居神社の木にもたれかかっていたところ、越前福井藩2代藩主・松平忠直(家康孫)の家臣・西尾宗次に発見され、討ち取られたということです。
安居神社;大阪市天王寺区逢坂1-3-24

