明日香にある檜隈墓です。
直径8メートルほどの円墳。梅山古墳の倍塚。
平安時代の「延喜式」に吉備姫王墓は欽明天皇陵内にあると書かれてあることから、欽明天皇陵に比定されている梅山古墳の倍塚であるこの円墳が吉備姫王墓に比定されました。梅山古墳が欽明天皇陵かは諸説あり、また、梅塚古墳の倍塚としては他にカナヅカ古墳があり、こちらが吉備姫王墓だという説もあります。
「敏達天皇孫茅渟王妃 吉備姫王墓 檜隈墓」
宮内庁設置の看板。
檜隈墓。
吉備姫王(?~643)は欽明天皇の孫。父は桜井皇子。芽渟王(押坂彦人大兄王の子)妃。皇極(斉明)天皇、孝徳天皇の母。娘の皇極天皇が即位した際、「吉備島皇祖母命」の尊称を受けました。
猿石。
吉備姫王墓域内に4体あり、まとめて「猿石」と呼ばれていますが、もともと何をかたどったものだったかは不明。江戸時代、付近の田の中から見つかったものを、明治初期にここへ移したとのことです。4体の石造物にはそれぞれ名前が付けられています。
左が「女」、右が「山王権現」。
左が「僧侶」、右が「男」。
吉備姫王墓;奈良県高市郡明日香村平田