滋賀にある金剛輪寺です。
松峯山金剛輪寺という天台宗の寺。
松尾寺の別称があります。百済寺、西明寺とともに湖東三山の一つ。
寺伝によれば聖武天皇の勅願により行基が創建したとしますが不詳。平安時代、比叡山延暦寺天台座主3世・円仁が中興、このときに天台宗の寺になったといいます。
近江守護・六角氏の庇護を受け、鎌倉時代に六角頼綱が元寇の戦勝祈願のために本堂を寄進したと伝えられます(現存の本堂は南北朝時代のものと推定されています)。戦国時代、織田信長軍の戦火に焼かれ、本堂や三重塔は焼け残ったものの、往時の興隆はなくなったといいます。江戸時代、彦根藩により復興。
神仏霊場巡拝の道135番(滋賀3番)札所。びわ湖108霊場63番札所。
長い参道の両脇に千体地蔵が並んでいます。
二天門。
重要文化財。
室町時代の建造物。
本堂。
南北朝時代のもので国宝。
本尊・聖観音菩薩像(秘仏)を安置します。
三重塔。
南北朝時代のもので、重要文化財。
近世に荒廃、三層目がなくなっていたものを、昭和50年からの復元工事で修復したものだそうです。
金剛輪寺;滋賀県愛知郡愛荘町松尾寺874