佐保山南陵~聖武天皇陵 | 古都の礎

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奈良にある佐保山南陵です。

 

 

直径15メートル、3段の円墳。

聖武天皇の陵墓とされ、宮内庁が管理しています。

 

 

「聖武天皇 佐保山南陵」の看板。

東隣に光明皇后佐保山東陵があり、並列で書かれてあります。

 

 

佐保山南陵。

聖武天皇(701~756)は第45代天皇。文武天皇の第一皇子。母は藤原宮子。諱は、首(おびと)。慶雲4年(707年)、父文武天皇が崩。首皇子幼少のため、祖母・元明天皇が即位。和銅7年(714年)、立太子。霊亀元年(715年)、元明天皇が譲位、叔母・元正天皇が即位。霊亀2年頃、同い年の叔母、藤原安宿媛と結婚。神亀元年(724年)、元正天皇の譲位を受けて24歳で即位。天平元年(729年)、左大臣・長屋王(天武天皇孫)を謀反の疑いで攻め、長屋王自害(長屋王の変)。同年、安宿媛が臣下初の皇后となります(光明皇后)。天平9年、藤原四兄弟が天然痘により死去。光明皇后の異父兄・橘諸兄が政治主導。天平10年、光明皇后所生の阿倍内親王が立太子(女性皇太子は初)。天平12年、藤原広嗣(光明皇后の甥)が橘諸兄らの排斥を求め、大宰府で挙兵(藤原広嗣の乱)。平定されるも精神不安定になった聖武天皇は、伊賀、伊勢、美濃、近江を転々とした後、恭仁京に遷都。天平13年、国分寺建立の詔を発布。天平15年、廬舎那仏建立の詔。紫香楽の甲賀寺で建造開始。天平16年、難波京に遷都。天平17年1月、紫香楽宮に遷都。建造中の甲賀寺大仏が放火されるなどしたため、同5月、再び平城京に遷都。廬舎那仏建造の地を平城京の東・東大寺に改めます。天平勝宝元年(749年)、49歳で譲位。阿倍内親王が即位して孝謙天皇となります。天平勝宝4年、東大寺大仏開眼法要。天平勝宝6年、56歳で崩。

 

 

 

佐保山南陵;奈良市法蓮町1224