彦根にある井伊神社です。


井伊神社

 

江戸時代の天保13年(1842年)、彦根藩12代藩主井伊直亮が、井伊家始祖で捨て子であったとされる井伊共保の750回忌に、井伊家伝来の地である遠江国井伊谷にある井伊谷八幡宮を勧請し、井伊八幡宮として龍潭寺の参道脇に祀ったのが始まりとされます。

明治2年、井伊神社と改称。昭和44年、付近にあった佐和山神社(祭神は井伊直政と井伊直孝)と祖霊社(祭神は彦根藩井伊家歴代藩主)を合祀。

平成3年、井伊神社宮司・井伊直愛氏(井伊家当主・元彦根市長)より多賀大社に譲渡され、現在は多賀大社の宮司がこの社の宮司を兼ねています。普段は無人で、月に1回、多賀大社が神事を行っています。


井伊神社

 

鳥居。


井伊神社

 

参道。


井伊神社
井伊神社

 

本殿。

祭神は、伊頭鞆安彦命(井伊直共)、稜威直政彦命(井伊直政)、稜威直孝彦命(井伊直孝)。

井伊共保は、平安時代、遠江国井伊谷に土着して井伊家の始祖になったと伝えられる人。井伊直政は彦根藩初代藩主、井伊直孝は彦根藩2代藩主。

歴代彦根藩主を合祀しています。


井伊神社

 

旧社殿。

江戸時代の弘化3年(1846年)に完成。拝殿と本殿を石の間で繋いだ権現造。老朽化が激しく、半世紀以上覆屋で覆われ、立ち入りが禁止されています。2013年、井伊神社旧社殿の所有は多賀大社より彦根市に譲渡されました。時折、彦根市が主催する特別公開があるようです。

 

 

 

井伊神社;滋賀県彦根市古沢町1112