奈良にある東大寺中門です。


東大寺 中門

 

東大寺は、華厳宗大本山。正式名称は、金光明四天王護国之寺。

創建当時の東大寺は南大門、中門、金堂、講堂が南から北へ一直線に並び、南大門と中門の間に東西2つの塔を並べ、中門から出た回廊がロの字形に金堂に繋がる東大寺式伽藍という伽藍配置でした。

現在の中門は南大門の北にあり、回廊で北の金堂(大仏殿)と繋がっています。創建当時にあった講堂、東塔、西塔は再建されず現存しません。


東大寺 中門
東大寺 中門

 

中門。

重要文化財。

江戸時代、享保元年(1716年)頃の建造物。

創建当時の中門は治承4年(1180年)、平重衡による南都焼き討ちで焼失。鎌倉時代初期、東大寺大勧進職・重源によって再建されます。現在、南大門に安置されている石造獅子一双は、重源による再建時には中門に置かれていたといいます。永禄10年(1567年)、松永久秀と三好三人衆の戦いである東大寺大仏殿の戦いで再び焼失。江戸時代、享保元年頃に再建されています。

現在は江戸時代に製作された持国天像と兜跋毘沙門天像が安置されています。

東大寺 中門

 

持国天像。

中門の西側に安置されています。

京の仏師・山本順慶の作で、江戸時代の享保4年(1719年)、開眼供養。


東大寺 中門
 

兜跋毘沙門天像。

京の仏師・山本順慶の作で、江戸時代の享保4年、開眼供養。

中門の東側に、持国天像と向かい合って安置されています。


東大寺 中門

 

鏡池から見る中門。

中門の後ろに見えているのは大仏殿。

 

 

 

東大寺;奈良市雑司町406-1