奈良にある八所御霊神社です。
秋篠寺の鎮守社。
詳しい由緒は不明ですが、社伝によれば奈良時代の創建。当初は御霊神社と称しましたが、平安時代の貞観年間に、当時都で怨霊として恐れられていた八所御霊を祀り八所御霊神社と称したと言います。
本殿。
祭神は、崇道天皇、伊予親王、藤原夫人、橘逸勢、文屋田宮麿、藤原廣嗣、吉備大神、大雷神の八柱(八所御霊)。
崇道天皇(早良親王;桓武天皇の皇太弟だったが桓武天皇より謀反の罪をかけられ廃太弟となり淡路に流される途中に自ら飲食を断って餓死)、伊予親王(異母兄平城天皇より謀反の疑いをかけられ川原寺に幽閉中、飲食を断たれ服毒自殺)、藤原夫人(藤原吉子/伊予親王の母。伊予親王と共に捕えられ川原寺で服毒自殺)、橘逸勢(皇太子恒貞親王(後の仁明天皇)への謀反の疑いをかけられ伊豆へ流される途中に死去)、文屋田宮麿(仁明天皇の御代に謀反の疑いをかけられ伊豆へ流され、現地で死亡)、藤原廣嗣(聖武天皇の御代に大宰府で反乱を起こし討たれた)、吉備大神(吉備真備/光仁天皇が即位すると官職を辞す)、大雷神(菅原道真/醍醐天皇への謀反の疑いで太宰権帥に左遷され、現地で死去)。
手水舎。
八所御霊神社;奈良市秋篠町757