四条大橋東詰にある南座です。
日本最古の劇場。
四条河原は南北朝時代から田楽が催されるなど旅芸人の興行の地でした。
元和年間、江戸幕府は四条大橋東詰に七つの芝居小屋の設立を認めます。南座はこのとき創業された七つの芝居小屋のうちの一つ。幕府の営業許可を取った芝居小屋(座)は「櫓」と呼ばれました。
その後、演芸の中心が大坂や江戸に移ったことに伴い四条河原の櫓は数を減らし、江戸時代中期には、南座、北座、西座の三座となります。寛政6年(1794年)の焼失後、西座は再建されず消滅、明治25年に四条通拡張の際に北座が取り壊されて廃座となり、現在残るのは南座のみとなっています。
南座。
現在の建物は大正2年のもの。
明治39年、松竹が買収、現在も松竹所有となっています。
南座;京都市東山区四条通大和大路西入中之町198

