茅原にある神御前神社です。

古都の礎-神御前神社


大神神社の境外摂社。

祭祀の時期は不明だそうです。

崇神天皇の代、度々神がかりとなって三輪王権に深く関与したとされる崇神天皇の大叔母、倭迹々日百襲姫命を祀ります。

社のある場所の地名「茅原」は日本書紀で崇神天皇が神事を行ったという「神浅茅原」の地と推定されており、境内からは三輪山がよく見渡せます。


古都の礎-神御前神社

 

背後に三輪山が見えます。

古都の礎-神御前神社

 

本殿。

祭神は、倭迹迹日百襲姫命。

倭迹迹日百襲姫は、記紀によれば孝霊天皇の皇女。崇神天皇の代に度々神がかりとなってその治世に影響を与えました。崇神8年、疫病災害が続いた際、三輪山の祭神・大物主命が倭迹迹日百襲姫命に憑りつき、大田田根子命をもって自分を祀らせよと言ったため、崇神天皇が従うと世は平穏になった、崇神10年、武埴安彦命と吾田媛の謀反を倭迹迹日百襲姫命が的中させたなどの説話があります。

記紀によれば倭迹迹日百襲姫命は大神神社の祭神・大物主命の神妻であったとされます。また、付近にある大規模古墳、箸墓古墳は現在、宮内庁により倭迹迹日百襲姫命の陵墓に比定されています。

倭迹迹日百襲姫命は、その巫女的性格や、王権に及ぼした影響力の大きさなどから、邪馬台国の女王卑弥呼に比定されることがあります。

 

 

神御前神社;奈良県桜井市茅原字神御前