2012年7月7日、白峯神宮の摂社・地主社で行われた精大明神例祭の蹴鞠奉納です。


古都の礎-白峯神宮 蹴鞠奉納

 

毎年7月7日の七夕に行われる例祭。

白峯神宮は、蹴鞠を家業とした公家の飛鳥井家邸跡に明治時代に創建され、境内摂社の地主社の祭神の一柱に蹴鞠の神である精大明神が祀られています。

精大明神例祭では蹴鞠の奉納が行われます。


古都の礎-白峯神宮 蹴鞠奉納

 

蹴鞠奉納は境内の鞠庭で行われます。

鞠が鞠庭の中央に置かれます。


古都の礎-白峯神宮 蹴鞠奉納

 

鞠水干、鞠袴、鞠沓、烏帽子を身に着けた四人の鞠足が入場。

鞠庭の四隅に立てられた元木の前に対角線上に着陣します。

通常は北を正面とし、北西を「一」、南東を「二」、北東を「三」、南西を「四」と呼びます。ただし、白峯神宮精大明神祭では地主社が鞠庭の東側にあり東を正面として行うため、北東を「一」、南西を「二」、北西を「三」、南東を「四」としています。

この四人が基本となって行います。


古都の礎-白峯神宮 蹴鞠奉納

 

更に四人が入場し、最初に入場した四人の間(一と三の間に2人、二と四の間に2人)に陣取ります。後から入った「五」以下の鞠足は「つめ」と呼ばれ、鞠が外にそれたときに蹴り戻す役割をします。

蹴鞠は6人か8人が一座となって行われます。こちらの蹴鞠は8人で行われました。


古都の礎-白峰神宮 蹴鞠奉納

 

最初に一人ずつ、「小鞠」と呼ばれる軽い試し蹴りを行います。


古都の礎-白峯神宮 蹴鞠奉納
古都の礎-白峯神宮 蹴鞠奉納
古都の礎-白峯神宮 蹴鞠奉納
古都の礎-白峯神宮 蹴鞠奉納
古都の礎-白峯神宮 蹴鞠奉納

 

「一」から鞠が蹴り上げられ、蹴鞠が開始されます。

蹴鞠は勝敗を決めるものではなく、相手が蹴りやすい鞠を蹴り上げて技術を競います。