木幡にある許波多神社です。


古都の礎-許波多神社

 

社伝によれば、皇極天皇が夢のお告げにより、中臣鎌足に命じて木幡庄に天忍穂耳尊を祀って社殿を建てさせたのが始まりとされます。大海人皇子が近江大津宮を立って吉野にこもる際、途中のこの社に参拝し、柳の枝をさして「我に天位を践まば、この柳、芽を出すべし」と念じ、その後、大海人皇子が大友皇子をやぶって天武天皇として即位すると柳も芽を出したため柳大明神と呼ばれたという伝承があります。

明治41年、田中神社を相殿に合祀。このとき田中神社の祭神であった天照大御神、天津日子根命を祭神に加えています。


古都の礎-許波多神社
古都の礎-許波多神社

 

舞殿。


古都の礎-許波多神社
 

拝殿。


古都の礎-許波多神社
 

本殿。

祭神は、天忍穂耳尊、天照大御神、天津日子根命。


古都の礎-許波多神社
古都の礎-許波多神社

 

境内にある宇治陵36号墳墓。

一帯は平安時代藤原北家の納骨地となった宇治陵が点在する地域。

こちらの墳墓は狐塚と呼ばれていました。

被葬者は不明ですが、初の関白となった藤原基経の墳墓という説があります。

 

 

 

許波多神社;京都府宇治市木幡東中1