鞍馬にある鞍馬寺です。


古都の礎-鞍馬寺
 

松尾山金剛寿命院鞍馬寺という鞍馬弘宗の寺。

寺伝によれば、宝亀元年(770年)、鑑貞が毘沙門天を祀って創建したという伝承があります。延暦15年(796年)、東寺造営使藤原伊勢人が千手観音を安置。毘沙門天とともに祀ったとされます。

寛平年間、東寺の峯延が住職となり真言宗の寺となりますが、その後は天台宗に。清少納言が「枕草子」で取り上げ、白河法皇が行幸するなど、皇族貴族たちに信仰されました。源義経が預けられていた寺としても知られます。昭和24年、鞍馬弘宗に改宗しています。

神仏霊場巡拝の道103番札所(京都23番)。

古都の礎-鞍馬寺

 

仁王門。

昭和44年の再建。


古都の礎-鞍馬寺
 

参道。

山道を繰り返し折れては登る様子から、九十九折(つづらおり)と呼ばれます。

清少納言は著書「枕草子」の「近くて遠きもの」として「鞍馬のつづら折りといふ道」を挙げています。


古都の礎-鞍馬寺

 

義経供養塔。

鞍馬寺塔頭東光坊跡といわれ、源義経は鞍馬寺に預けられていた頃ここに住んでいたという伝承があるそうです。


古都の礎-鞍馬寺
古都の礎-鞍馬寺

 

本殿金堂。

鞍馬寺の本堂。

内部に安置される毘沙門天像、千手観音菩薩像、護法魔王尊像の3像を寺では「尊天」と呼び、本尊としています。


古都の礎-鞍馬寺

 

金堂前の狛虎。

こちらは吽形。


古都の礎-鞍馬寺

 

金堂前の狛虎。

阿形。


古都の礎-鞍馬寺

 

叡山電鉄鞍馬駅前にある鞍馬天狗の像。

鞍馬山に住むと伝承された天狗。牛若丸は鞍馬天狗から兵法を教わったという伝承を持ち、能の「鞍馬天狗」などに取り上げられています。

 

 

 

鞍馬寺;京都市左京区鞍馬本町1074