大和郡山にある松尾寺です。


古都の礎-松尾寺

 

松尾山松尾寺という真言宗醍醐派の寺。

寺伝によれば、奈良時代の養老2年(718年)、舎人親王が自身の42歳の厄除けと、当時編纂途上であった「日本書紀」完成を祈願し、法隆寺東院住持永業を開山に迎えて創建。境内背後の松尾山にある旧観音堂跡(現在の松尾山神社が建つ場所)からは奈良時代の遺構が発掘されており、奈良時代の創建を裏付けているといいます。

中世から江戸時代まで法相宗興福寺一乗院の末寺となります。一方で、室町時代以降、真言宗醍醐寺当山派における修験道の道場ともなり、現在は真言宗醍醐派の寺となっています。


古都の礎-松尾寺

 

本堂。

建武4年(1337年)の建造物で、重要文化財。

本尊、十一面観音菩薩像を安置します。

近年、本堂屋根裏から奈良時代のものとみられる焼け焦げた仏像が発見され、当初の本尊であったと推測されています。


古都の礎-松尾寺

 

三重塔。


古都の礎-松尾寺

 

神霊石の大岩。

信仰の対象となってきた巨大な磐座。

読経する僧侶たち。

 

古都の礎-松尾寺

 

三重塔と神霊石の大岩。


古都の礎-松尾寺

 

大黒天堂。

内部に鎌倉時代の重要文化財、大黒天像を安置します。


古都の礎-松尾寺

 

松尾寺霊泉。

本尊に備える御伽水として使われてきたもの。

奈良県が県内36ヶ所の名泉を選んだ「やまとの水」に選ばれています。


古都の礎-松尾寺

 

松尾寺;奈良県大和郡山市山田町683