結婚しているとき、元夫は私のアクセスを制限することで彼は状況を支配しようとしていた。銀行や投資の口座はもちろんのこと、クレジットカード、携帯電話、インターネット、エアコンを調整するNESTのアカウントまで私にはアクセスをくれなかった。エアコンの温度まで彼の自由でないと気が済まなかったのだ。(冷房の温度設定を摂氏で約20度にしていたので、家族は夏でも毛布にくるまってテレビを見ているような状態だった。)
別居し、離婚が成立して、子どもの親権も財産も裁判所が完全に決めてくれたお陰で、元夫は私を支配する術をほぼ失った。
それでも自分が優位に立ちたいという欲望はなくならないらしく、最近は連絡方法を制限することで状況を支配しようとする。
私は彼とは口頭でのコミュニケーションを一切取らない。どうせ言った言わないになるし、彼は平気で嘘をつく。さらに言うなら、自分が嘘をついている自覚さえもないことが多々あるので面倒だ。すべてのコミュニケーションは記録に残る形(文章)でなければ受け付けないと伝えてある。電話がかかってきてもそれには応えず、「何の用ですか?」とテキスト(ショートメール)を送る。
彼はこれについて私が主導権を取ったように思ったらしく、テキストでのコミュニケーションは取らないと言い出した。これについて正当な理由は全くない。100%彼のエゴのなせる業だ。「テキストでお前は俺のことを醜く虐げているから、お前のテキストには応えない。」と意味不明なことを言っていた。
そのとき私が彼に送っていた内容は、「銀行の共同名義の口座に設定してあるクレジットカードの自動引落を解除してほしい。去年からずっと頼んでいるのに、未だに解除されていないから、口座の残高がマイナスになって、判決通りに口座を閉じることができない。」ということだった。これが彼にとっては虐待だと言うのだ。私の方がかなり迷惑を被っているというのに。
「俺に用があるときはこれからメールだけだ。」と言い出した。ところが、私からメールを送っても返信が来たためしがない。夏休みのスケジュールについて送っても無視。私から送ったメールは無視するくせに今週になって、夏休みのスケジュールがよく分からないとメールを送ってきた。「そんなものは離婚の最終判決に細かく書いてあるので、自分で読め」と思ったが、後で揉めるのもいやなので、判決文を参照しながらすべての日程を曜日まで入れて教えた。彼はそういう作業が不得意だ。
今朝、息子が「今日、学校が終わった後、ダディと一緒にナイフを作る道具を見に行ってもいい?」と聞いてきた。今日は元夫のところへ行く日ではない。
「いいけど、今日は夕方から◯◯君のバースデーパーティがあるよ。それに明日は朝早くから野球のトーナメントだし、何時に帰ってくるの?」と聞いたら、「分からない。」という返事。
仕方ないので私から元夫にテキストで連絡をした。
「今日は学校に迎えに行くつもりなの?」
「夕方からバースデーパーティがあるんだけど」
「とにかく予定だけは確認したいから連絡して」
完全に無視された。
先週、元夫は息子のことをうちまで送ると言っていたくせに、夕方遅くなって息子から「ママ、いつ迎えに来てくれるの?」とテキストが来て、「え?ダディが送ってくれるって言ってなかった?」と聞いたら、「予定変更のメールを送ったって言ってるよ。」と息子が言う。
メールをチェックしたら、「今日は体調がすぐれないから、息子は君が迎えに来てくれ。今日が無理そうなら、今夜はうちに泊める。」と書いてあった。
普通のメールなんて来るたびに通知設定なんてしてないし(それをしたら通知しっぱなしになる)、そういうギリギリの予定変更はテキストで知らせるのが常識だろう。元夫はわざとメールで送ってきて、自分が状況を支配している気分になっているのだ。
今日もメールで連絡してくるのかと、メールもチェックしたがそれすらもない。ギリギリで予定変更なんて日常茶飯事だし、鵜呑みにして息子を迎えに行かないで、元夫も来ないなんて可能性もゼロではない。それほど彼は信用できないのだ。おまけにたとえ迎えに来たとしても、その後の予定が全く分からない。
午後も続けてテキストを送り続けたがやはり完全に無視だったので、私はいつものお迎えの時間に学校に行った。
途中で工事中だったり、信号待ちが多かったりで、予定より5分ほど遅く到着したが、ちょうどカープールが始まった頃だった。すると息子が出てきて、お迎えに来ていたのはベビーシッターだった。
何だか、バカにするのもいい加減にしろという気になった。
元夫は私からのテキストにはどうせ応えないだろうから、息子の携帯に電話した。
「ダディに今すぐママにテキストするように言って。ダディはママに許可を得ていないから、もし今すぐテキストを送ってこないなら、警察に電話するって言って。」
ベビーシッターにもテキストを送った。「彼は私に息子を連れて行っていいか聞いていないし、この件について、私は朝から彼に連絡を取ろうとしているけどずっと無視されているの。一応知らせておくけど、私の許可を得ないで息子を連れて行くことは誘拐になるからね。」と。
元夫はすぐにテキストを送ってきた。
最初の文面は「今、ちょうどメールを送ったところだ。体調が悪いからベビーシッターにお迎えを頼んだんだ。」
それから、「体調が悪いから道具を見に行く約束はキャンセルしたんだ。息子は何時に送り届ければいい?」
さらに、「息子の顔が見たいと思ってベビーシッターに迎えを頼んだんだ。君は忙しいかと思ったし。」
メールをチェックすると、確かにちょうど届いたところだった。慌てて書いたのだろう。「体調が悪いからベビーシッターにお迎えを頼んだ。彼女の家に息子を連れて行ってもらう。後でベビーシッターの息子さんが送り届ける。」とあった。
元夫は息子に会う気もないのだ。ベビーシッターは彼女の自宅に向かっている途中だった。
「このくだらないゲームにはうんざり。次は警告なしに警察に電話するからね。」とテキストを送った。
それからしばらく言い訳のテキストが続いた。
「午後になって体調が悪くなったんだ。」
「君はOKしたって息子は言ってた。」
「規定外の時間に子どもを連れて行くときは、私に直接許可を取るのが当然でしょう。私だってそうしてる。私も子どもにあなたに知らせるように頼むことはあるけれど、それは私があなたのところに子どもを連れて行くときだけ。私のところに子どもを連れて来るときは、必ず直接連絡してる。体調が悪いって?ベビーシッターに連絡する時間はあっても私に連絡する時間はないわけ?」
アメリカでは実の親子であろうと裁判所の命令に従わずに勝手に子どもを連れて行くと誘拐罪に問われる。今日は彼のVisitationの日ではなかったし、私の許可も得ないで子どもを勝手にピックアップしているので、私が警察に電話していたら、彼は逮捕されていただろう。それにこういう行為は彼の親権にも影響を与える。裁判所の決めたスケジュール、もしくは互いが同意したスケジュール通りに子どもを引き渡さなかったり、規定外の日に子どもを勝手に連れて行く行為は強く禁止されている。
脅しでも何でもなくて、次に同じようなことがあったら、私が本気で通報することも彼は理解しているらしい。(これまでの裁判を通じて、私が戦うときは容赦しないことを学んだのだろう。)
長く続いた言い訳の後、漸く「今度からちゃんと直接連絡する。」と言ってきた。
実際のところ、巻き込まれたベビーシッターにとってはいい迷惑な話だ。彼女は何も悪いことをしていないし、多分、今も何でこんなことになったのかはよく分かってないと思う。きっと私のことは嫌いになったに違いない。
警察と聞いてビビったらしく、彼女はすぐに行き先をうちに変えた。元夫から連絡が来たので、息子には「ベビーシッターの家に遊びに行ってもいいよ。」と伝えたが、彼女の方がこれ以上関わり合いたくないようだった。
私だって本当はこんなキツイこと言わないで済むならその方がいい。
でも、強い態度で出ないと元夫はすぐにつけあがる。
彼のくだらないエゴや支配欲にいつまでも付き合ってられない。