その日は、一日中、頭が痛かった。
五寸釘が、突き刺さったように痛くて、うずくまる一日。
頭も重く、肩こりもひどく、母にマッサージしてもらってた夕方。
その日に限って、父親が旅行に行っていた日。
なんだか、ふわふわ してきた。
指先が痺れ・・・
気分も悪く・・・
空気が薄い・・・
そのうち、末端から冷たく感じだした。
これは、異常だ。そう思って、母に、こう伝えた。
「落ち着いて聞いて、救急車呼んで」
母は、バタバタし出した。
「えーっと、保険証。えーっと・・・」
そのうち、呼吸ができなくなり、体が硬直した。
過呼吸なんて、初めてだから、何だか分からなかった。
救急車が来た時には、話せなくなっていた。
なんの感覚もない。
息ができない。
夕方には、兆候があったのに、対処が分からず、
明け方に運ばれた。
病院で薬が飲めなくて、駐車をした。
ほっとしたのか、涙が出た。
数時間後、タクシーで帰れるほど、なんともなかった。
あの恐怖は、もう味わいたくない。