ようやくレポもゴール。思い出しても最後の区間はキツかった。
【第5エイド~ゴールまでの概要】
・第6エイドまで(250㎞)
失速しかけてるけど4位で通過。
私設エイドに感謝。そのあと元気な女子にブチ抜かれる。
・ゴールまで(285km)
睡魔で大失速。OKDさんの応援で何とか前に進む。
更に暑さでヤラれれていたら、3人組に拉致される。
3人組についていけず、ラスト7kmはフラフラ。
なんとかゴール。
ってな感じでした。
以下、詳細
【第5官軍塚~第6エイド十割そば(250km地点)まで】
(区間タイム:10時間24分 合計タイム44時間14分 順位5/16人)
やっとこさ官軍塚エイドに到着。
ここまでびっくりの4位。やっとこさ200㎞越えた。
エイドでバナナとレッドブルと味噌汁をもらう。味噌汁が染み渡る。
エイドのスタッフに「元気ですね!」と言われる。
気持は切れてないけど、脚は終わりそうだし、睡魔も心配。
暑さとアップダウンで失速しかけているけど、まだ気持ちは切れていない。
あと80㎞、この先を考える。
時間はあと22時間ある。歩いても完走できるはず。
走れなくなっても、ここまで来たら絶対に完走する。
この先は、岩船地蔵尊を越えれば海沿いのアップダウンは終わる。
その先の市街地に入ればコンビニも増えてくるから補給も問題ないはず。
あとは。やっぱり。
①暑さでヤラれて熱中症
②初の2晩目の睡魔でヤラれて撃沈
③脚の痛みもしくは脚が終わって撃沈
④胃腸トラブルで撃沈
⑤モチベーションがなくなってリタイヤ
⑥機材とかウェアのトラブル(股ズレとか)
だな。
特に明日の暑くなる時間帯に夜のうちにどこまで進めるか。
初の2晩めの睡魔は越えられるか。
胃腸トラブルになったら耐えられるか。
どのみち脚は終わるから、終わった脚で前に進めるか。
てな感じで、それでもゴールするぜと言い聞かせる。
官軍塚エイドをでてから、ちょっと下り基調。
まだなんとか走れる。
またまた分かりにくい港町の旧道を通過して、ヤックスドラッグと国道128号と外房線を通過して、登り区間へ。
海岸線を離れて人気のないアップダウンは心が折れる。
登り坂をヨレヨレとあるいているとライトの光が。
街灯か。そう思ってたら、なんと私設エイド。
ほんと助かりました。
そうめんと飲み物をいただく。
超ウルトラの度に私設エイドには助けられているけど。
今回ほど私設エイドのありがたみを実感してことはない。
ほんとありがとうございました!
すると、女子選手が。
しかも自分がヨレヨレと歩いていた登りをしっかりと走ってくる。
こりゃすごいな。
そのあと御宿町の「月の沙漠記念公園」を通過。
疲労してる頭で「なんでここが「月の沙漠」記念公園なのか」とか思いながら通過。
夜中でしたが、けっこう地元のサーファー見ないな方々で盛がっていたり。
でもって、またまた登りと下り。
後半のヤマ場だと思ってましたが、ほんとキツい。
登りは全歩き。
人気のない坂道をノロノロあるいていたら後方からヘッドライトが。
先ほどの女子選手が登り区間を走ってきた。
いやまあ強い。
お疲れ様ですナイスランですと声を掛ける。
「暗くて不安で走ってきました」
って、それでもここで走れるのがすごい。
女子選手を見送って、しばらくしてCP8岩船地蔵尊へ。
このあとの登りをやっつければ、海岸線から市街地へ向かう。
コンビニ難民(補給難民)ともオサラバできる。
ラストのアップダウンをこなして、国道128号へ。
しばらくは道なりで進めばいい。
しばらくどころか、もう長い長い。
どんだけ走れば良いんだと意識が遠くなってくる。
とうとう睡魔が本格的にやってきた。
足元の段差があったり歩道が狭い区間があったりするので、転倒とかには気をつけろと自分に言い聞かせる。
どうしようもなくて、モンスター投入。
一時的に眠気はとれたけど、ダメだ。睡魔の波状攻撃。
どうしようもなくなったら仮眠するしかないと思ってたけど。
なんとか歩きでも前に進める。
ようやく上総一の宮駅を通過。
ここからも長い長い。
フラフラ歩いているとOKDさんが。
ありがとうございます!
何を話したかあまり記憶がないですが。
そのあともOKDさんの応援が。
このあたりはメンタル的に一番きつかったのでほんと助かった。
自分の中では「岩船地蔵尊さえ過ぎればゴールできる」と思ってましたが。
ラスト80㎞がこんなに遠いとは。
メンタルが元気な時は「歩いてもゴールするぜ!」って思うけど。
メンタルがヤラれてきて「歩いてゴールするには果てしない距離だ」という思考回路に。
そのうち、まともに思考回路が動かなくなって。
何のために走ってるかも定かでなくなってきていた。
うまく思い出せないけど。
なんでここで前に進んでいるのか判断できなくなってきていた。
280㎞のジャーニーランの終盤というのも頭から抜け落ちて。
ただフラフラと前に歩いていた。
意識がふと戻るたびに。
「あ、ラスト〇〇kmくらいか」とか
「危ない。路面に気をつけろ」とか
「クルマに気をつけろ」とか、自分に言い聞かせていた。
OKDさんの応援がなかったら気持ちが終わっていたかもしれないです。
ほんとありがとうございました!
日の出になって明るくなったのもあまり記憶にない。
茂原駅付近になり、ああ次のエイドかと、意識が覚醒してきた。
ようやくここまで辿り着いた。
ほんと文字どおり辿り着いたという感じ。
【第6エイド十割そば~ゴール(285km地点)まで】
(区間タイム:8時間41分 合計タイム52時間55分 順位9位/16人)
エイドでは「ソバ」じゃなくて「ところてん」。
事前に見たときは「なんじゃそりゃ」と思ったけど。
実際には、ところてん、なかなか良い。
まあ、カロリーにはならないだろうけど。
酸味と塩気が良い感じでした。
エイドでは5位で到着だけど。もう順位はどうでもいい。
とにかく無事にゴールにたどり着きたい。
すでに日が昇っていて暑い。
この先、この暑さにヤラれずに進むことができるのか。
エイドをでて再び国道128号沿いを進むけど。
ほとんど走れない。
眠気は醒めたけど。
昨日と比べて風がないので、朝の時点から暑さがキツイ。
脚の痛みもロキソニン効果も薄れてきた。
外房線の永田駅を過ぎたあたりで、クネクネな田舎道を通過。
小池中公園のチェックポイントを撮影。
と思ったら。
私設エイドでした。
この暑い中、ありがとうございます!
しかし、今、コース上にいるのは20人を切ってるとのこと。
待っているほうも大変です。ありがとう。
元気をもらって、さあリスタート。
と思ったら。
ありゃ、こりゃコースか。
この区間はクルマで試走できなかったのですが。
階段というかトレイルというか。
大したことない登りですが、今の自分にはかなり堪える。。
そのあと昭和の森公園へ。
この気温だと公園で遊んでいる家族連れも少ない(苦笑)。
強烈な日差しと気温。そとで遊んじゃいけない。
そりゃそうだよ。不要不急の外出や屋外の運動はしちゃいけないよ。
そんな風に思ってトイレで用足ししてたら。
IKDさんHSNさん達3人組が通過するところで。
「一緒に行きましょう」
とのこと。
いやいや、自分はもう走れませんからと言ったのですが。
拉致されて(苦笑)、ご一緒することに。
しかし、この3人組。ちょっとおかしい(苦笑)。
ここにきて6分/kmとかのペースで走れてる。
いやもう自分は暑さでヤラれてるし脚は終わってるしで、うしろからヒーヒー言いながらついていきましたが。
CP9のあきのみち公園の先で、皆さんがコンビニによると言うので、補給食も水分も足りている自分は先行させてもらうことに。
というか、その先、またまた走り出すであろう皆さんについていく気力も体力も尽きてしまったので、きっかけをみて離脱させてもらったというのが正解です。
3人組の皆さんには、この区間、引っ張ってもらって感謝感謝です。
ひとりだったら歩き通してましたから。
補給食も水分も足りていましたが。
自販機にネクターを発見して、思わず購入。
疲労している時のあの甘さに期待。
しかし、ネクター効果も発揮できずに暑さと疲労で歩くのも精いっぱい。
案の上、16号バイパスの手前で颯爽と3人組が走り去っていく。
ここにきてこの暑さであのペースで走れるとは。。
自分的にはほんと限界で。
暑さでヤラれて疲労も限界で、歩くのも精いっぱいでした。
ゴール近くでまた後続のランナーが颯爽と走っていくけど。
自分はもうヨレヨレ。歩くのもままならない。
あと2kmか、あと1kmかと。
ようやくゴールの角を曲がった時はほんと安心した。
これでゴールだ。もう走らなくていいんだ。
タイム:52時間55分。
順 位:9位/完走12名/出走62名。
【ゴールしてから】
ゴール地点が銭湯だったので。
ゴールした皆さんやスタッフの皆さんとキツさを語り合う(苦笑)。
ほんとキツかった。
今回これだけキツかったのは、自分の脚力不足(練習不足)もあるけど。
暑さがハンパなかったからなのは間違いない。
この暑さがなければ、もうちょっと完走率も良かったはず。
一息ついて。
なんとか後片付けをしながら銭湯で汗を流して帰路へ向かう。
そしたら、ちょうど駅に向かうIKDさんと一緒になり、コンビニで500mlのビール缶かって乾杯。
お互いゴールで来て良かったねと。
ほんとゴールで来て良かった。
自分的にはボロボロになったけど、意外なことに胃腸は無事だった。
こうやってビールで乾杯できるとは嬉しい限り。
でもって。
2人で「明日から仕事ですね」と現実世界に引き戻されながら帰路につきました。
スタッフ&ボランティアの皆さん、私設エイドのみなさん、ありがとうございました!
皆さんに背中を押されてなんとかゴールできました。
ご一緒した選手の皆さん、ほんとキツかったですね~。
ひとりじゃ走り切れませんでした。ありがとうございました!