前回の記事の続きです...(肝心なところで終わってすみません笑い泣き

 

湿疹であまり困ったことのない赤ちゃんの場合は、離乳食初期 6ヶ月くらいから、固茹で卵黄を少し(2/3以下)までは食べさせてみていい、ということはわかりました。

 

では、アトピー性皮膚炎と診断されたり、【疑い】をかけられている = つまり生後2ヶ月前後からあちこち湿疹を繰り返していて、保湿もしているのに、治療して良くなってもステロイドの塗り薬をやめたらまたすぐに出てくる、これが特に顔まわりを主体に、お腹や腕足にかれこれ2ヶ月以上続いている、というような赤ちゃんは、どうしたらよいのか?

 

これについて研究したのが、2016年末に発表されたPETIT スタディ です。(国立成育医療センター の大矢先生ほか)

詳細はこちら【国立生育医療研究センター】


この研究では、【生後4ヶ月までにアトピー性皮膚炎を発症した赤ちゃんに、湿疹の治療を徹底した状態で、6ヶ月から微量の卵を食べさせた場合、卵を除去した場合に比べて、1歳時点で卵アレルギーの発症を8割予防できた】

という結果になっています。

 

これを受けて、2017年6月に鶏卵アレルギー発症予防に関する提言  が発表されました。要旨は、以下。

 

〔アトピー性皮膚炎と診断された赤ちゃんに対し、まずは離乳食の開始までに湿疹を治療でコントロールして、湿疹のない〔寛解〕状態へ持っていくこと。

それができれば、生後6ヶ月時点という早期に、微量の固茹で卵(0.2g)からトライすることを勧める。〕


日本小児アレルギー学会【鶏卵アレルギー発症予防に関する提言】


この提言の目的は、アトピー性皮膚炎の赤ちゃんが、1歳時点で固茹で卵【半個】を食べても湿疹が悪化せず、卵アレルギーを発症せずに安全に食べていけること、を目指すものとなっております。

 

(アトピー性皮膚炎ではない、湿疹で特に困ることがない赤ちゃんは、前回記事の普通の離乳食の進め方授乳・離乳の支援ガイド 2019 に沿って、卵を食べさせて行くことになります。)

 

ここで最も大切なのは、卵アレルギー、その他牛乳アレルギーや小麦アレルギーを発症させないために、

まずは!アトピー性皮膚炎の症状や、度々繰り返している湿疹を、生後6ヶ月までに、薬を使って完全に消えている【寛解状態】にしてしまうことから始める必要があります。



星 具体的にどうしたらよいのかを説明していくと...

 

① 生後6ヶ月までに湿疹を寛解させる。

 

これは、何もアトピー性皮膚炎の完治、という意味ではありません。

薬を毎日、または週に数回、あるいは安定していれば保湿剤のみ、定期的に塗り続けた状態で、湿疹がほぼ出ない状態であればいいのです。

 

 定期的に薬を塗りながら湿疹がない状態を維持する治療の仕方を、プロアクティブ療法 と言います。

 

プロアクティブ療法がうまくできていれば、ようやく卵摂取開始です。

(もし6ヶ月までに湿疹が治っていなければ、塗り薬がきちんと塗れているかどうか?治療を見直して、薬を変更してもう一度しっかり治療してみる。

それでもダメなら、既に食物アレルギーを起こしてしまっている可能性もあり、血液で調べるアレルギー検査や除去試験が必要なこともあります。)

 

② いざ卵摂取開始 (生後6ヶ月〜)

 

無事湿疹が落ち着いた後は、

鶏卵アレルギー発症予防に関する提言に沿って卵摂取開始です。ここで微量の固茹で卵 0.2g てどのくらい??となりますが、提言の補足解説によれば、まずは、固茹で卵黄 米粒大の10分の1〜 開始 とのこと。本当に微量ですね。

 

スタディーでの理論上は、よりアレルギーが起きやすい固茹で卵白での0.2g( Mサイズ茹でたまごを半割→更に5分割→更に半割→更に5分割 した1個分の卵白 米粒よりや)から始めても試験結果からは大丈夫ということ。


Mサイズ ゆで卵 52g


を半割した後、5等分します....


更に半分にして


更にそれを5等分。これで卵1個の100分の1。

この1カケラの卵白部分が約0.2g となります。
米粒と比べると、大体米粒数個分くらいでしょうか?



つまり、固茹でのしかも卵黄で、 米粒大の10分の1から開始というのはかなり安全圏です。

 

卵摂取が心配な赤ちゃんでも、

チューリップ6ヶ月 開始時

20分固茹での卵黄で米粒大10分の1〜1個分くらいから始めれば、数日ごとに湿疹の悪化がないか見ながら、安心して増やし易いと思います。ただこれは、普通の離乳食の卵の進め方から比べると、かなり摂取制限をしていることになりますので、全く湿疹が出ないという方はもう少し増量スピードを上げて、


● 7ヶ月には卵黄1個以下まで

● 8ヶ月は全卵3分の1以下までなら増量しても良いのかもしれません。常に、増やしたあとに痒がっていないか、湿疹が出てこないか、要観察です。

 

チューリップ9ヶ月時点

1日量で最初の5倍量である卵白1.1g(全卵にすると50分の1) 

⬇︎卵白カケラ 5個分くらい は最低でもOK


湿疹が全く出ないなら全卵半分以下までは増やすのも可。


チューリップ1歳時点で、1日量にして全卵半分を食べさせても湿疹の悪化がない、というのが目標です。


ただ、具体的な増やし方やペース、最大どのくらいの量から始めてもいいのか?などはまだ検討中の段階で決まったやり方はまだ無いようです。小児科の先生によっては、ゆで卵白を米1粒(0.01〜0.03g程度)から開始して5〜10粒くらいに増やしていくという方法もとっているようです。


あくまでも湿疹を出さないように治療をしながら が大前提の話となりますので、定期的に通院をしながらかかりつけ小児科や皮膚科での相談の元に進めて頂くのがよいかと思います。


もし途中で湿疹が出てきて悪化傾向となるようなら、まずはしっかり湿疹の治療を徹底して、落ち着かないようであれば、食物アレルギーを疑って必要な検査や対応を取ることになりますので、自己流で除去をしたり逆にどんどん摂取を進めたりしないようにすることが大事です。

 

〜補足〜

● 開始の時期について

今の時点では、早すぎるのも遅すぎるのもダメで、生後6ヶ月がベスト という見解です。


● 卵白のアレルギーを起こす原因物質オボムコイドは、ゆでてから時間が経つと、段々卵黄にも移行してきます。

スタディでは1 時間放置したのちに卵白から外した卵黄1/3 個以下 なら、アレルギー反応を起こしにくい、とされていますので、卵黄だけで始める開始時は、茹でて1時間以内に取り出した卵黄を使った方がよいかと思います。

 

● 母親の卵制限について

日本小児アレルギー学会による食物アレルギー診療ガイドラインでは、「食物アレルギーの発症予防のため、妊娠中や授乳中に母親が特定の食物を除去することは、効果が否定されている上に母親の栄養状態に対して有害であり、推奨されない」とされています。自己判断は禁物ですね。

 
なかなかアトピー性皮膚炎の場合の離乳食の進め方は、まだわかりにくいところも多いかと思いますが、

まずは、6ヶ月までに、怪しい症状(湿疹)がある場合は、放置せずに受診をしてしっかり治療をすること❗️
そして、自己判断で卵摂取開始を遅らせるのではなく湿疹が引いてしまえば、塗り薬を続けながら、微量でも開始した方がよいということになります。

また、もう少し具体的な量の目安や進め方が今後はっきり示される時がくるかも知れないので、その時はまたお知らせしたいと思いますニコニコ

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【治療のリスク】

赤み、紫斑、やけど、水疱、かさぶた、瘢痕、色素沈着 

※但し照射時にエネルギー設定のためテスト照射を行いますのでこれらは稀で、当院では経験しておりません。

 

【機器について】

本医療機器は、米国では2010年11月に承認を受けておりますが、日本では薬機法上は未承認機となり、医師の個人輸入にて入手したものとなります。

厚労省「個人輸入において注意すべき医薬品等について」

 

※現在、国内で同一の性能を有する他の承認機はなし。

※諸外国において海外使用数 約500台

重大な副作用はやけど、瘢痕形成、他特に重篤な副作用の報告はなし。

 

プラズマBTシャワーの詳細や施術の流れについては、こちらをご参照ください。

 

初回の方はカウンセリングが必要です。(予約不要)

カウンセリング料 2500円(税抜)

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実際の施術はご予約が必要となりますので、まずはお気軽にカウンセリングから🎵

 

 

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