癌の告知について | カルラのたわごと

カルラのたわごと

~ちょこっとスピかな~

こんばんは、春希です。

 

かなり温かくなってきましたね。それに伴い花粉が増加中(~_~メ)

私は今日もくしゃみ連発でマスクが手放せなかったです。

 

さて、今回もシリアスなお話しします。

 

最近、芸能人の方が癌を患っている事を告白する事が多いですね。

水泳の池江璃花子さん、タレントの堀ちえみさんなど。

池江さんの白血病は昔と違ってかなり治癒率が高まってきています

がかなり大変な闘病生活になると思いますので、無事治られて早く

元の生活になるようにお祈りします。

堀ちえみさんは状況的にかなり厳しいと言われていますが、それでも

同じ状況でも治られ方がいますので良くなるように願います。

 

私の知り合いにも癌になり、治療した方や、再発と戦っている方も

おられます。同級生も何人か亡くなりました。

 

私の母も20年前に癌になりまして、3回再発しました。

今の所大丈夫です。まあ、この時は色々とありましてマジで

「おかん、私に感謝しろよ」って言いたいです。もう、すっかり

忘れているみたいですが(;´д`)

 

最近は、癌の告知もご本人にされる事が多いですが昔は家族に

知らせて本人は知らないってケースが多かったみたいです。

最近は芸能界の人はマスコミにリークされたりが多いので自分

で先にブログなどで告白とかされているみたいですね(~_~メ)

 

告知といえばとある先生からお聞きしたお話を書きます。

取りあえず匿名にしときますが、私のブログをよく読んでくださっ

ている方はどなたかわかるかと。

 

その先生、仮にY先生としときましょう。

Y先生が大学病院での研修医時代の事です。50年位前です。

先生が師事しているドクターに末期のがん患者さんがおられました。

男性の方で会社を経営されています。

昔の事なので、ご本人には病状の事は明かしていません。

とてもきちんとした方なので、御自身の症状から癌という事はうすうす

感じていたらしく主治医に「会社の事もきちんとしたいし、やり残しは

したく無いから本当の事を言って欲しい」と何度も、何度も言われて

いたそうです。そのたびに主治医の先生は「癌では無いから、大丈夫

です」と繰り返し話していたそうです。それを聞くたびに絶望してどん

どん顔色も悪くなり食欲も落ちてきている患者をみて、Y先生は本当

の事を言ってあげた方がいいのではと思っていたそうです。

ある日、主治医の先生が出張で出かけられその方とY先生が二人き

りになった時にY先生の腕をつかんで「あなただったら言ってくれると

思うから、本当の事を教えてほしい」と言われたそうです。

Y先生もその方の真剣な様子を見て、耐え切れず掟破りですが、本当

の事を包み隠さずお話しになられたそうです。

その方は、その時は意気消沈されていたそうですが、次の日からは

まるで顔色がかわり、生き生きとして食欲もでてきて一日に決められた

時間に部下の方をよんで仕事の指示を事細やかにされていたそうです。

余命宣告と同じ時期くらいに亡くなられそうですが、その時に主治医

の先生にY先生は呼び出されて、あまりにも患者さんの様子が変わったので主治医の先生も不審に思っていたらしく、病状の事を本人に

話したのかと詰め寄られたそうです。Y先生は正直にその事を認めた

そうですが、先生からはぶん殴られて「せっかく一日でも長く、生きさせてあげようと思って、ショックを受けたらいけないから隠していたのに

なんて事をするんだ」とすごく怒られたそうです。

この主治医の先生は先生で別の意味で患者さんのことを思っていた

ので悪くはありません。Y先生も自身でやはり黙っていた方がよかった

のかとかなり意気消沈したそうです。

数日後、亡くなられた患者さんの奥様が病院に来られてY先生と会わして欲しいと言われました。Y先生は奥様からお叱りのお言葉をうける

と思っていたそうですが、奥様からは亡くなられた御主人が何度も

「Y先生に本当にありがとうと伝えてほしい」と仰ってたそうです。

奥様も隠し通すのが辛かったらしく、とても感謝されたそうです。

穏やかな最後を迎えられたそうでした。

 

告知に関しては一概に本人に包み隠さず言った方がいいのかと

いうと中々難しいかな。

私の母も3度目の再発時はかなり状態がよろしく無かったので

主治医の先生から「ご本人にはどうしましょう」と聞かれましたが

「私が言いますから取りあえず黙っていてください」とお願いしま

した。性格を考えたらパニックになるのわかっていましたから。

黙っている方はそれで辛いんですけどね・・・。あまり、医学的な

事を母が知らなかったので助かりましたけど。

 

ただ、これからの医療は医者まかせだけでなく患者自身も病気

や状態の事を知り、色々な治療の選択肢を選んで自分で能動

的に病気を治す、病気の部分だけでなく、統合的に体を診る

そういう姿勢で挑まねばと思います。

 

イタリア バチカン 

イエスを抱くマリア像「ピエタ」より愛を込めて

 

春希