人間失格と「人間、失格」~どつよの桜 | カルラのたわごと

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~ちょこっとスピかな~

こんばんは、春希です。


この間、太宰治の研究をされている准教授の方の講演会を聞きにい

きました。

「人間失格」の主人公である大庭葉蔵と実際の太宰治との違いについ

ての話が中心でした。中々面白かったです。


太宰をよく知らない人は「人間失格の主人公=太宰=暗い」の人括りで

考えているみたいで、あの小説が100%自伝と思っている人多いですね。

確かに、実体験からきている個所もありますがプロの小説家がそのまま

の体験をストレートに書く訳ないし、ましてデフォルメの天才がそんな

しょうもないことする訳ないよね。

この物語の主人公は、漫画書いて生計を立てていたのに、薬中になって

薬代欲しさに、変な春画を描いたり、薬屋の未亡人とできちゃったり、

だらだらと落ち零れて最後は、半分隔離状態で田舎町に追いやられ

「幸も不幸も無く一切が過ぎていきます」で終わりますが。

実際の太宰さんは、まあちょっと(;^_^A、ってとこはありますがきちんと

結婚し子供もいらして、執筆するときは、朝早く起きて机の前にきちん

と座り黙々と創作されていたそうです。夕方まで、そんな感じで仕事をし

てそれから飲みに行かれたりしてたそうです。公務員のような生活だった

みたいで。

亡くなり方が、あまりにもショッキングだったのでそればかり取りざたされて

いますが。


イメージでは、頬杖ついた憂鬱そうな写真がよく出回っているので、病気

勝ちの細い方での感じがありますが、実際に会われた方のお話では東北

の方らしく骨格もしっかりしていて、ごつい感じだったそうです。

亡くなる前に何回か自殺未遂して助かっているのもたぶん、心臓とかも強

く体力あったのだろうと言われているそうです。


太宰さん暗そうな話だと思われて、敬遠されている方は「カチカチ山」や

「トカトントン」とかを読んでみて下さい。「駆け込み訴え」とかも個人的に

お勧めです。この話をこういうふうに書けるかって感じします。


次に「人間、失格」ですが小説とは全然違う話です。なんでも、当初は題名

を小説と同じで「人間失格」の予定でしたが、太宰サイドからクレームが来

て「、」を間に入れたそうです。

誰がクレーム出したのかな、家族の方か出版社?


最近、サイモン&ガーファンクルの「冬の散歩道(原題はa hazy shade of winter
)」ていう曲がやたら浮かんできて、なんでかと思ってたら、昔あったドラマの

「人間、失格」の主題歌だという事を思いだしました。

キンキ・キッズの二人が出て、どつよ君が若くて痩せていて可愛らしかった

時です。今でもファンですが・・・。

ストーリーは中学に転校でやって来た正義感が強い少年が、いじめを辞め

させようとして逆に標的にされ、かばった相手にもいじめられ最後は追い詰

められて校舎から飛び降りてしまうというかなり悲惨な話です。

まあ、これに父上の復讐と変態先生2人とBLぽい話も絡むという、脚本の野

島さんぽい話でしたわ。どつよ君が可哀想で・・・(´_`。)


月一の奈良会で引率の先生がどつよ君の記念の桜を教えてくれました。

興奮して、木の全体写真を撮り忘れるという事になってしまいました。

(・・;)


春希