5月のバカンス日記
モネの池周辺のお宿を探していた時、
こんな気になる情報を入手しました。
「重厚な屋敷を改築して造られた懐かしい趣の風情ある温泉旅館。源泉掛け流しの大浴場を完備し、囲炉裏会席を個室の食事処で提供する。」
口コミもよく、こりゃ!いくっきゃない!と予約しました。
SNSがきっかけで有名になった『モネ』の池を離れ、山道をスイスイ~。
新緑の季節だったので、窓の外一面の若葉が
濃淡が美しく、飽きないでいつまでも見ていられました。
が、モネの池につくまでもそうでしたが、ここらへん一帯はあっちもこっちも、
杉、杉、杉、の杉山祭り状態。
花粉症検査で、アレルギー反応が平均の
3倍越えをたたきだして、お医者さんをビックリさせたチョココは、春にここへ来るともう爆発してしまうかとしれない。〰💣💥
花粉症の方、春にここに来るときはご注意を。⚠
窓をちょっとあけて、風と山鳥の声に和みながらドライブ、
本日のお宿、秘湯『すぎ嶋』の看板が顔を出してくると、
もうワクワク度は最長点!
車を降りて、
空を仰ぎ見れば、風にたなびく鯉のぼり、
あたたかみがあり、すごく立派で素敵。
お父さん鯉の模様もかっこよすぎる。
お宿の門も素敵で、カメラを向けると📷
チョロ夫(旦那)が、
わりと離れた所からサッとフレームインしてきたので、そのスピードに驚いた。
『えっ?ボクと門撮ってくれようとしたんじゃないの?』と聞かれ、
笑ってしまった。そうだよーと答えました。
おちゃめな所もあるんだな。
玄関を入って、わずか数分でしたが、そんなお宿だと思いました。
隣から白蛇さまがひょっこりはん。
うなぎの山椒炊き!すぎ嶋オリジナル!(絶対買って帰りたい!)
ふき味噌の瓶も良いですよね。
旅行に行くと、そこの美味しいを連れて帰りたくなりますね。
お宿の中はこの囲炉裏の香りに包まれています。
そして、今回用意して下さったのは、
『山萩』の、お部屋。
扉を開けると、明を灯されたランプが愛らしく顔をのぞかせます。
山萩は
秋の七草の一つとして、古くから日本人に親しまれ、万葉集にも、
萩を詠んだ歌が130首以上収められているように、とても身近な存在であったようです。
知らんかった
山の中で、嫋娜かに舞うように咲く素敵なお花の名前のお部屋ににっこり。
1番小さいタイプのお部屋と聞いておりましたが、
2人で泊まるには十分な広さ。
お部屋の窓には差し色の可愛らしい障子紙、
そこから優しい光が部屋に落ちます。
座卓には、お宿のご主人と、女将さんからの
ご挨拶。なんと、手書きだわ!
こういうの、嬉しいですね。
もうたまらんわ!と興奮しっぱなしのチョロコ。
シティーボーイな旦那は、部屋に入ってキョロキョロするなり、『何もない』っとぽそっと言うのでチョロコは驚き。
思わず、
『なんもなくていいんや!』
『ゆっくりしに来たんや!!』っと返すと
『そっか』と笑っていました。
まるで少年のまんまの旦那で、
たまにビックリすることいいますが、面白いです。
(何にもない?囲炉裏あるやろ!)
この日はタイミングよく、貸しきりの露天風呂が空いており、
お宿の方が是非にとすすめて下さったので、
初貸し切り露天風呂にチャレンジしました。
敷地内の竹林の一本道、鳥の声が高く、虫の声が音色を持って響きます。
時間枠が決まっているので、進んだ方が
ゆっくり入れる時間がふえるのだけれど...
あっ‼
姫女菀(ヒメジョオン) 花言葉:「素朴で清楚」
歩くたんびに目に飛び込んでくる
山の宝物達に、ついつい何度も足を止めてしまいます。
おおっ‼
竹の子 花言葉:節度、節操のある
と、そんな、キョロキョロ落ち着きの無いチョロコと、合理主義の迷わずさくさく歩くチョロ夫。笑
どんどん距離を離されます😅
お宿が用意して下さった草履は、裏がグリップの強いゴム張りなので、歩きやすい!
チョロ夫を追いかけて小走りで家族風呂へ着きました💦
ここにも、手書きの貼り紙が。
このお宿は、目に入るほとんどの案内の張り紙が
手書きなんですね。(˚ଳ˚)
これが全部パソコン打ちだと、読みやすいけどちょっぴり味気ない。
お宿の雰囲気と合っていて、美意識の高さを感じます。
うふふ!すぐ横が山の斜面の露天風呂でした。
湯船の上には風にゆらゆらゆれる木々の葉っぱ
入浴中に、山から狐さんがこちらを見ていた
なんて方もいらっしゃったようです。
秋や冬は、がらっと雰囲気が変わりそうな
露天風呂、季節を変えて来てみたいな。
お湯の温度は熱すぎず、温すぎず、
肌あたり柔らかい、優しいお湯。
樹齢400年の総高野槙作りの露天風呂。
現在では珍しい、高野槙の精な肌目と柔らかい
お湯は至福。
カメラを置いて、のんびりとふやけたら、
あっという間に上がる時間。
チョロ夫、もう見えねーわ
なんで歩くのあんなに早いねん。くそ!
館内に戻ってからも姿が見えず・・・。
いやいや、せっかくやから、もっと風景楽しもうよ!と
思わず突っ込むと、
「ほんまやな!」とシシッと笑っていました。
チョロコも家族にマイペースと言われますが、
更に上をいくマイペースです。
ほどなくして、晩ご飯の時間、
仲居さんがお部屋まで呼びに来てくれます。
お食事をいただくお部屋に着くまでに、何人ものお宿の方とすれ違うのですが、
必ずみなさん「こんばんは」と挨拶をして下さいます。
こちらから見えない、私たちの後ろにいた方もちゃんと挨拶して下さるんです。
何度か旅行で旅館に泊まったことはあったけど、
こちらのお宿ほど見事に皆さんが挨拶をして下さるところはありませんでした。
チョロコはお宿で働いたことはありませんが、
ひとりひとりの方が怒濤のスケジュールをこなされて
いると思います。
どんなに忙しくても、こちらが気づいていない所にいても、絶対に素通りしないって
凄いなあと思いました。
で、お食事のお部屋に到着し、戸を開けると
ここにも囲炉裏~♪
この日のお献立です。
料理長 長屋克隆さん
まずはの、山ぶどうの食前酒。
お猪口の内側に、ぼんわりと滲むように映る綺麗な色。
初めていただきましたが、優しい甘さが爽やかに口の中を広がり去り、
お風呂上りのほてりもすっきり。うーーん!美味しいです。
前菜も美しい。
料理は時を移さずして食べるべしと思いますが、
繊細さを感じる前菜の盛り付けに、ついつい見とれてしまいます。
籠にすべてが収まっていることから、まるで、さっき摘んできた山の恵みですと
出してもらっているように感じました。
うるりの有馬煮 奥長良大鱒寿司 猪大和煮 よもぎ豆腐 蕗磯部巻 行者にんにく醤油漬
しゃくと筍浸し こごみ胡麻和え
どれも、チョロコが普段食べられないものばかりですが、特に嬉しかったのは
「しゃく」を初めて食べられたこと。
山菜通の食べ物とあるおじいちゃまから最近聞いたのですが、
山菜大好きだけど知らなかった!しゃくのお浸しは美味しい!
とても詳しく書かれていらっしゃる方のブログです
快く掲載許可を下さいましたのでご案内します。ありがとうございます
お造り
長良川大鱒桜の葉〆 岩魚洗い 刺身こんにゃく あしらい一式
自分で炙るのが楽しい
このお蕎麦がツルツルと喉ごし良く美味しい!
自然とお箸が進みます。
碗を開けると、お出汁と素材の優しい香りがふんわり上がってきました。
蓋物のお料理は、開けるときのわくわくと、開けた後のドキドキやときめきが
大好きです。
さっくさくを、あたたかい天つゆに潜らせてシャクシャク!幸せ。
山菜が好きすぎて、何度食べても飽きません。
うふふ。お茶漬けをいただいて、もう満足なのですが、
その上、デザートなんてもう、そんなにして下さっていいんですか?
と言いたくなるくらいお腹も心もいっぱい!
でもね、食べました。完食。
チョロコの胃袋良くやった!
すぎ嶋の晩ごはんは、ひとつひとつのお料理が
単品でも完結出来る美味しさですが、初めから終わりまで並ぶと、それぞれにメリハリがあり、
ふう。と疲れることなく、自然に箸が進む。
食べている人のお腹の調子と共に歩んでくれる
ストーリー性のあるお品でした。
これを食べると、次にこう言うものが食べたくなるよねと
まるで、チョロコやチョロ夫のお腹が厨房から見えているような。
そんな風に感じました。
素晴らしいお料理をありがとうございました。
で、御馳走様でした。をして、
お腹ぱんぱんぱんが部屋に戻ると、お布団や!!
お布団、捲りやすいように端を折ってくれている。
お布団の柄のせいか、折り紙みたいで綺麗。
浴衣の羽織の裏も、肌当たりの良い生地が縫い付けてあるし、
このお宿のおもてなしの美意識は
素晴らしいなと思いしるチョロコでした。
親連れてきてあげたいなぁ。
すぐにコロリンしたかったけど、
せっかくなので、お部屋の囲炉裏に火を入れて
そろそろ寝ようかなと、なんとなし携帯ですぎ嶋が載っている旅サイトのページ見たらね、
‼
「小型犬」🆗とありました!
知らんかった!
レビ~。泊まれるらしいぞ~。
いつかこような~。と届くかわからないテレパシーをペットホテルのレビへ送ったチョロコでした。(マーキングするから、やっぱあかんな💦)
おやすみなさい。🌛✴
わんちゃんとご一緒に泊まられる方のお部屋は
本館お向かいの離れ(たたみのお部屋)になるそうです。
お食事や、お風呂は本館になるので、お部屋で恐がらずに大人しく待てる子。マーキングやイタズラをしてしまわない子は同伴宿泊可能のようです。
※2018年5月時点での情報です。内容が変更になっている可能性もありますので、詳しくはお宿へお問い合わせ下さい。