連載6 康生☆ラプソディー【松坂屋時代の女子高生】 | 東海愛知新聞『矢作に住んでみました』バックナンバーはコチラ

私が高校生だった頃、

 

バンドブームが最高潮で

 

猫も杓子も

 

「バンドやってる」

 

といえば

 

「へーーーー!素敵♡」

 

「まるで、芸能人だね!?」

 

という時代だった

 

自分自身も、

 

やりたいと思ったら、経験しないと気が済まない

 

性分である

 

友達を誘うと、

 

さすがバンドブームだけあって

 

ちょうど同じクラスに

 

アルフィーの高見沢さんに憧れているギターが出来る子と

 

ピンクのベースを持っている子が見つかった

 

ボーカルとドラムは、

 

自分ともうひとりの友達で担当した

 

ドラムは誰もできなかったので

 

高校の吹奏楽部へ行き

 

ドラムを叩ける先輩に

 

しつこく迫っては、教えてもらった

 

授業中も、鉛筆やシャープを

 

ドラムスティックの代わりにして

 

先生の話を聞きながら

 

机の下で叩き続けた

 

その努力の甲斐あって

 

ど素人だった私たちが

 

ドラムも叩けるようになったのだ

 

「やってみたい」

 

という

 

憧れと、気持ちの勢いは

 

凄い

 

 

 

 

ちょっと、バンドをやり始めたら

 

プロのミュージシャンのみなさんが

 

どれだけ凄いのかを

 

思い知らされた

 

まるでお足元にも及ばないではないか

 

あんなに簡単そうに歌って、

 

あんなに簡単そうに演奏しているのに

 

本当に凄いテクニックの数々

 

その上で、楽しませるだけのパフォーマンスもある

 

凄いわ

 

さりげなく踊りながら演奏してるけど

 

本物は、さりげなくて、凄いを感じさせなくて

 

凄い

 

 

それがわかっただけでも

 

ものすごくいい経験となった