連載106【矢作に残る戦争の痕跡 巡洋艦「矢矧」】 その6 | 東海愛知新聞『矢作に住んでみました』バックナンバーはコチラ

 

連載106【矢作に残る戦争の痕跡 巡洋艦「矢矧」】 その6

 

愛知県岡崎市矢作町 矢作神社に奉納された

 

巡洋艦「矢矧(やはぎ)」

 

この艦名は、矢作川が元となっているため

 

矢矧の乗組員が製作した

 

巡洋艦「矢矧」の模型が

 

矢作神社に奉納されている

 

 

 

矢矧は、最後の参戦で、

 

有名な戦艦大和の護衛艦として

 

出向し

 

大和と一緒に沖縄の海の底に

 

沈んだ艦として有名だ

 

しかし

 

調べてみれば、当時

 

活躍したのは大和だけではなく

 

矢矧だけでもなかった

 

多くの尊い命が犠牲になったにも関わらず

 

それを本国では

 

知らされないように配慮された

 

それは送り出した親にとってみれば

 

言いようのない、虚無感が

 

ポッカリと胸に開いてしまう

 

無限地獄である

 

今の時代では

 

当時の風景を映像で

 

リアルに再現する技術が生まれている

 

荒波を進んでいく「矢矧」の

 

その颯爽とした姿

 

希望と切望を繰り返した艦上

 

乗組員たちにとっては

 

かけがえのない青春だったはずである