連載4【長澤松平風聞記】 その4 | 東海愛知新聞『矢作に住んでみました』バックナンバーはコチラ

取材に出かけると、

 

さまざまな素晴らしい出会いがある

 

去年は、欄間や仏像などを造っていた方と出会った

 

それがご縁で、彫刻の面白さや凄さに

 

のめり込むこととなる

 

 

 

掛け軸や絵はよく目にしていたものの

 

今までは、仏像以外の彫刻には、さほど関心がなかった

 

しかし、彫刻は、昔の仏教において写経や読経と同じく

 

修行の一つとされたもの

 

円空仏で有名な円空さんは、彫刻を己の荒業と定め

 

生涯に12万体という仏を彫ったそうである

 

 

 

そんな中でも、僧侶の彫刻は「肖像彫刻」と呼ばれ

 

(禅宗では頂相彫刻)

 

僧侶の生写しの如く製作されるものが多い

 

ということは、

 

絵画よりも何よりも

 

その人そのものを現しているもの、ということになる

 

あまりにも、行きすぎた表情のものは

 

想像で作られた場合もあるそうだが

 

本人が作ったものともなれば

 

尚のこと、間違いがないだろう

 

 

 

何百年も前に生きていた人を

 

目の前で見ることができる肖像彫刻とは

 

ご本人そっくりに出来上がる再現性の高さ、

 

硬い木で柔らかい布を再現する技術、

 

美しいボーズやバランス、

 

ご本人の内面をも描き出す表情、

 

立ち振る舞いも想像することができる崇高性、

 

そして、素材の保存技術などなど

 

全てにおいて、

 

残された一体一体が、素晴らしいものである

 

 

 

 

▶︎行ってみよう❣️教然良頓上人のお墓が見られる

【西方寺】はコチラ