大好きな時代【ラストエンペラー】【宦官】【紫禁城】へトリップ‼️ | 東海愛知新聞『矢作に住んでみました』バックナンバーはコチラ

一度開いてしまったら、眠れなくなる本を見つけてしまった・・・

 

最近じゃ、ハリー・ポッターシリーズ以来かも?

 

 

 

今日は、出かけた先にある古本屋さんで

 

長年探していた、石田茂作先生の本が

 

あることを思い出し、寄ってみた

 

ネット情報の確認である

 

結果、この場所にはなかったのだが、来週の頭には

 

取り寄せて持ってきます、と言われた

 

それなら、是非お願いしますと、連絡先を書いて、予約をした

 

楽しみだなと思いながら帰ろうとしたら、ふと、ある本に目が止まった

 

それが

 

『最後の宦官秘聞 ラストエンペラー溥儀に支えて』 NHK出版

 

 

これは、中国清朝最後の皇帝である、愛新覚羅溥儀に仕えた宦官、孫耀庭(スンヤオチン)の人生を

 

赤裸々に綴ったものである。表紙の翁がその人である。

 

「最後の宦官」と言う言葉を使った本は、他にも何種類か出版されている

 

私が持っている本にも、同じ題名の本がある

 

『最後の宦官(上)(下)』溥儀に仕えた波乱の人生

 

内容は、どちらも同じ、孫耀庭(スンヤオチン)のドキュメントである。

 

私が今まで読んだ本の中で、一番手放せなくなった作品である。

 

それは、なぜかはわからない。

 

わからないが、この上下巻を読んだ時

 

ちょうど、同じ時代を描いた日中合作ドラマ

 

『蒼穹の昴』浅田次郎著

 

がテレビで放映されていたこともあり

 

頭の中で、映像再生が起きまくってしまった

 

本を読んでいるのに、頭の前の方に画用紙サイズの白いスクリーンが

 

現れて、次から次へと映像を映し出していくのだ

 

まるで、映画を観ているようだった

 

登場人物が動き、登場人物の声や、蟲の声が聞こえてくる

 

あれは、本当に不思議な体験だった

 

上下巻の2冊で、4、5冊分の本の内容が詰まっているような

 

重量感があったが、夢中で読んでしまい、あっという間だった

 

その、孫耀庭(スンヤオチン)の語る本が

 

他にも出版されていたのだ

 

孫耀庭(スンヤオチン)は、清朝が滅亡に向かっていたことを知らず

 

自分で去勢し、自ら宦官になった人である

 

ラストエンペラーであった溥儀が亡くなった後も、生きながらえ、

 

1996年に亡くなった

 

溥儀の家庭教師だった、イギリスの中国学者が書いた

 

『紫禁城の黄昏』よりも

 

ラストエンペラーであった溥儀自身が書いた自叙伝

 

『わが半生』よりも

 

断然、読みやすく、共感できる

 

皇帝と、家庭教師と、宦官という立場の違いから、

 

認識や記憶のすれ違うこともあるだろうが、

 

それはそれで、ある意味リアルだと思う

 

私は、清朝末期から満洲国へ流れ込む時代が大好き

 

川島芳子や、李香蘭の話も好きだし

 

溥儀の弟、溥傑や日本人の奥さんも話も

 

ものすごく引き込まれてしまう

 

今の時代には考えられない、

 

あの、豪華絢爛で、贅を尽くした清朝が滅亡し

 

日本の傀儡国として築き上げられた満洲国

 

なんと、時代は残酷で、悲しいのだろうか

 

物語は、酷ければ酷いほど、

 

悲惨であれば、悲惨であるほど、

 

輝きを増すものだ

 

それぞれの身分で、それぞれの立場で、

 

必死に生きる姿と、耐え忍ぶ姿と、その先に一瞬顔を見せる

 

幸せに

 

心震わずにはいられない