【霊現象話】喪中はがきが・・・・ | 東海愛知新聞『矢作に住んでみました』バックナンバーはコチラ

【霊現象話】喪中はがきが・・・・



先日、

いつもは二階で寝ている旦那が

慌てた様子で降りてきて

「昨日の夜、

すごいことが起きたぞ」




と言うので


(また、女のひとかなぁ~)



と思って聞いていたら



※ うちの旦那は、さまよっている霊でも

特に女性ばかりを拾ってくることが多い





「寝ていたら、

腕を引っ張られた!」

と言うんです

「本物の人間みたいな感覚だった!」





あら!



たしかに、それは珍しい





「それは、どんな感じだったの?」




聞いてみると、



冷たい感じでもなく、

強引な感じでもなく、

どっちかと言うと



「ねぇねぇ・・・・」



と言う感じだったのだとか



「悪い感じじゃなけりゃ、急ぐこともないから


もうしばらく様子みたら?」




なぁんて

言っていたその日


旦那宛に、一通の



【喪中はがき】



が届きました





それが不思議なことに

旦那の名前で来ているものの

旦那が全く知らない名前

年齢も住所も

まったく、心当たりがない


知らないと言うのです




(変だなぁ??)




そう思いながら2、3日考えていたのですが




「あーー!もしかして私の知り合いの

Sちゃんじゃない?

これ、Sちゃんの名前だわ」





そう気がつきました




お年賀を家族の連名で出していたので


今回は旦那の名前だけで届いたようです




Sちゃんのことは

たまたま旦那も知っていたので

旦那も「あのSちゃんか?」とびっくり




私より年下の男の子です


私の言葉を聞き、すかさず旦那が言いました




「じゃ、あの手はSちゃんだわ・・・」




数日後

私はお線香を持って

Sちゃんのお宅を訪ねました

小柄なお母さんと、

賢そうなワンコちゃんが出迎えてくれます

案内されて

お仏壇の前に進むと・・・・




(あーーーっ

やっぱりSちゃんだったんだわ・・・)





遺影でSちゃんは笑っています

私が知っているいつもの笑顔です




「Sちゃん、私知らなかったよ

早く教えてよ・・・」





涙する私の頭の上で

Sちゃんは、

遺影と同じ笑顔で

笑っていました





「最期はどちらで亡くなられたのですか

急だったのですか」



「それが、自殺だったんですよ」




お母さんがさっぱりと言いました



(えぇっ・・・)





「死に顔は、やっと楽になれたっていう

優しい顔をしていましたよ」







絶句







もっと、

もっと、

会っておけばよかった






これからは

会いたい人には

会いたい時に会いに行く

頭によぎった時に

連絡する







そう

Sちゃんに誓いました





物作りが得意で

センスがあって

私にとっては

癒し系だった

Sちゃん






Sちゃんが


心安らかに

眠りにつけますように








合掌