最近、
「龍に出会う旅」と称して
出かける事が多い歴史クラブです
今回訪ねたのは
岡崎城にいるという
「伝説の龍」
龍へのお土産付きですw
岡崎公園に入り、
龍城神社の横を通り過ぎ、
岡崎城の前まで来ると
その右手、
亀のように見える、
龍の子どもの姿が見えます
その後ろ
「出世開運 龍の井」
家康公が誕生の際には、金の龍が昇天し、
吉兆のたびに、
水が噴出したそうですが・・・・
その龍を探します
しかし、
この、
井戸にはいないようです・・・・
ここよりも、もう少し後ろの方、
建物のほうかな・・・・
じっ・・・・・・と意識を集中すると
人の流れが途絶えます
・・・・・・・
・・・・・・・
すると
だれか、
泣いているひとがいることに気がつきました
この、深い悲しみは、
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・男の人です
そっと、
ひとり静かに、
苦しそうに、
泣いているのです
・・・・・・
・・・・・・
「ここで泣くなら、広忠公だろう
奥さんとも、子どもとも、引き離されたのだから」
班長がそういいます
考えれば、
このような場所で泣いた人は
数限りなく、いたことでしょう
でも・・・・
やはり・・・・
大事な家族を失った、
立場のある人・・・・・
人の上に立っているにも関わらず、
自分の自由を奪われた人
ささやかな、つかの間の幸せを
奪われた人
やはり、今回のこのひとは
広忠公なのです
またかと・・・・・
離縁され、幼い竹千代をおいて
岡崎城を出なければならなかった
悲しみは、
於大の方だけではありませんでした
人質として
手もとから連れ去られる、我が子の背中を
どんな思いでみつめていたのか
身を裂かれるような不安と辛さを
感じていたのは
竹千代だけではありませんでした
それでも
人前で涙する事は、
決して許されなかったことでしょう
しかし、
その思いは、
けっして、消えてはいませんでした
ひとりの夫として、父として、
流した涙は
ここに残されていたのです
心に焼け付いた
焦燥感は
いったい、誰が癒してくれるというのでしょう
私は、ひとしきり涙したあと
男の人の、涙の重さを思い、
さらに
涙したのでした
その、
人を思う、確かな心は
幼い竹千代へと
受け継がれて行く事になります