【霊現象話】 人形が怖い・・・ | 東海愛知新聞『矢作に住んでみました』バックナンバーはコチラ

【みたはるの霊現象話】 人形が怖い・・・


朝から、お部屋のお掃除をしつつ

お仏壇もきれいにしてしまった、

みたはるです。



先日、

知り合いの女性 Mさんにお会いした時のこと

「今から、主人の形見をお祓いしてもらいにいくの」

「いいんじゃないですか。天気もいいですし」

「それでね、ついでに“人形”も持ってきたのだけど」




えっ・・・・

人形・・・・








「娘が、小さい頃に遊んでいたお人形で

今はタンスの上に置きっ放しなんだけど

みんなが

怖い怖い! 気持ち悪い!

っていうの

ウチの息子も2階に上がるたびに目があって

“ 怖っ!”

って言うんだよね~」



あ~・・・・・

お人形さんの意識が飛んでくるわ・・・・


これ・・・

暗いタンスの上から、

じっと見てるし、聞いてる・・・




ん??

2体あるように見えるけど・・・・




「じゃ、今そのお人形持ってるんですよね?」

「そう。トランクに乗ってる」

「ちょっと見せてもらってもいいですか?」

「いいよ。実は2体いるんだけどね・・・」



はーーー⁉︎⁉︎ Σ(・□・;)

やっぱしっ‼︎





「古いから、気持ち悪いよ!?」


そう言って、

紙袋の中からでてきたのは


女の子のお人形2体


確かに、時間の経過と劣化で

色あせててボロボロ

いかにも昭和のお人形って感じだけど


「あぁ~~~っ⁉︎

めっちゃ、かわいいお人形ですねぇえ♡♡」




私は思わず

大きな声をあげてしまいました


実は

私、お人形大好き・・・・

しかも、

昭和のお人形なら

「オオイケ」「セキグチ」

といった、2大メーカーさんが大好きなんです




この子達、古いけど

まさに私の好みにピッタリ~♡




なぁんて、かわいいの♡




すると、そのときです

紙袋からでてきたときは

ウジウジ・・・とした暗い空気を

纏っていたお人形たちが



「かわいい」


と言われた途端


ぱぁあーーーーーっ


輝きを取り戻しましたw


オオオオオーーーーーーッΣ(・□・;)

カンドーーーー♡




でもやはり

悲しい想いは残ったまま・・・

Mさんの娘さんが成長するにつれ

遊んでくれなくなり

今では自分たちの代わりに

2人の娘さんたちとばかり

遊んでいる・・・・

私たちはそれを

寒くて、

暗くて、

遠い

タンスの上からじっと見ている・・・・

昔のように私たちと遊んで・・・・

私たちに気がついて・・・・・




数十年にわたり

積りに積もった切ない願いが流れ出ます



「あぁ、そうだよね・・・

あの頃は楽しかったんだよね」




私はお人形に話しかけます




「特に、こっちの子の想いが強いですねぇ」


「そうなの。娘はこっちの子と遊ぶことが多くて」



私はその子を腕に抱き

何度も何度も、頭を撫でます




「今までずっと長い間

寂しい想いをしてきたんだね


あの頃はお姉ちゃんと一緒に遊べて

すごくすごく

楽しかったんだね



でも、

あの頃一緒に遊んだお姉ちゃんは

成長して、大人になって

今はもういないの

だから

あなたたちもそれに気がついて

ここでずっと寂しい想いをし続けるよりは

明るいお空に昇っていって

また生まれ変わってきて欲しいんだ

怖くないよ

大丈夫だから

明るい方へ明るい方へ


昇っていって・・・・」





そう話しかけながらも

お人形さんたちの寂しい想いが

私の胸に突き刺さります


私の目からは

涙がはらはらと流れ落ちます


「うぅっ・・・涙がでてきた」



振り返ると

後ろでMさんも泣いています


はたからみれば

お人形に話しかけながら

ふたりの女性が泣いている姿は

どうみてもおかしく見えるでしょう


しかし


私はなおも「大丈夫だよ」

そう話しかけ続けます



「お姉ちゃんにとっても

一緒に遊んだ思い出は

宝物になっているよ」


「あなたたちのことは

とっても大好きだったんだよ」



すると

今まで、泣いていたお人形たちが



すぅーーーーーっ と




お空に昇って行くではありませんか





わぁーーーー・・・・すごい・・・


なんて、潔く

物分りのいい子たちなのでしょうか・・・・





こんな、

いきなり目に前に現れた


見ず知らずのおばちゃんの話に

耳を傾けてくれ

なおかつ、

理解して、

行動してくれるだなんて・・・・



なんて、

いい子たちなの・・・・・




私はそんな彼女たちの姿をみて

またまた、涙したのでした






Mさんの話によると


娘さんには今、ふたりの幼い娘さんが
いらっしゃるそうなのですが

その娘さんたち、

時には手が付けられないような

暴れん坊に豹変するのだとか


「どうしていいのか、わからなくなるのよ」


そう言われていましたが




「きっと、ふたりのお嬢さんたちも

これからはおとなしくなりますよ」



そのように説明したら

本当にふたりとも

行動が落ち着いてきたそうです





あ~

それにしても

あのお人形さんたち

自分が欲しくなっちゃうぐらい

可愛かったなぁ・・・・







彼女たちの潔さと

切ない涙に





合掌 (ー人ー)