2023年3月10日、ついに山本一力さんの「ジョン・マン」1から7を読み終えました。

「ジョン・マン」のことは、最初、津本陽さんの「椿と花水木(上下)」で、もう10年以上前に読んで知っているのですが、びっくりというか、えらく感動したのを覚えています。そんな訳で、以降、私は「ジョン・マン」のファンなのです。

今回、たまたまブックオフで最初の1~3巻までの文庫本を見つけたのがきっかけで、4巻は本屋で文庫本を注文し、5巻は単行本をネット(中古)で買いました。

それがこれ。

 

 

そして、第6巻が注文できるのか本屋に行って聞いてみたら、発行元に問い合わせしても在庫がない由でした。もちろんネット販売も探したのですが、初版の価格より高かったり?しましたので、久しぶりに図書館を利用し、たまたま貸出ができて助かりました。また7巻も図書館にありましたので、ラッキーでした。
ちなみに山本一力さんのこのシリーズは、最近は2年毎!に1巻が出版されていますが、まだまだ完結はしないよう?ですね。
 

津本陽さんの本も事実に添って、うまく書いてあり感動したのですが、この山本一力さん、私は「ジョン・マン」以外の本を読んだことがなかったのですが、「人としての道」とか「家族愛」、それからみた「ちょっとした感情の機微」をそここに、うまく表現されているので流石、直木賞作家だなと思いました。

 

日本の幕末の時期に、アメリカ国内でも色々の差別がある中で、漂流して助けた日本人に対して、平等に接して、かつ、その成長に目をつけ見守り、厳しくも愛情をもって「ジョン・マン」を育てた師であるホイットフィールド船長とそれを取り巻く人達には、心から敬意を表さずにはいられないですね。良い人ばかりです。読んでいる途中に何度も涙腺が緩みました。まあ年のせいもあるのですがね。一旦読み出すと、最後まで読まずにはおられない何かがありますので、そういう意味では、ご注意!!!ですね。強くお薦めの本です。

また、この物語の町であるアメリカ東海岸のニューベッドフォード港にも行ってみたいなあと思いました。

 

ところで、

私は、趣味で自転車(ロードバイク)旅をやっているのですが、コロナ下の2020年に、四国一周(1000キロ)ソロライドに挑戦した時に、その目標のひとつに、1000キロは無理でも、何としても、中浜の「ジョン万次郎資料館」まで辿り着こう、そして万次郎の生まれたところを見てやろうと思って出発したのでした。無事目標は果たせたのですが、どこに行きたいとか、見たい時にこの本のようなものがあれば、本当に興味と頑張る励みになりますよね。自転車(ロードバイク)のブログの中にも載せていますのでぜひご覧くださいね。

 

 

 

(蛇足)

私は、この本のほとんどを風呂の中!で読みました。私は長風呂読書派、温泉読書大好き派なのです。昨年12月のある日に、自転車(ロードバイク)で、家から20キロ離れた日帰り温泉の「ゆぴか」に行き、温泉読書をしました。実はその時に読んでいたのが、この「ジョン・マン」の3巻だったのです。そこで、この本を持って帰るのを忘れてきて、再度行くまでの3週間は読めなかったのですね。トホホでした。