私は、5月8日に、前立腺がんで、PSAは「132」、がんが「膀胱へ浸潤」でTNM分類が「T4NOMO」、ステージ」、グリソンスコア「5+5で10(満点)」とすべての結果がでました。また、5月8日からホルモン療法(内分泌療法)を、「リュープリン」(LH-RHアゴニスト薬)とビカルタミドで開始しています。

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2024年5月19日、ホルモン(内分泌)療法を5月8日から開始して、10日ほどが経ちましたが、自覚できる副作用は全くありません。しいて言えば、図書館で下段の本をしゃがんで見ていて、立ち上がる際に「立ちくらみ」が以前よりあるかなという程度で、これは薬で血圧を少し下げているのが、影響しているのかと考えています。有酸素運動も必要と書いてあるので、告知後初めて、趣味の自転車(ロードバイク)のルーティンコースの35キロ2時間を走ってみました。結果は、いつも通り走れました。タイムもほぼ同じでした。親戚からロードバイクの姿勢は前立腺に悪いということも聞いて調べてみましたが、相関はないという記事もあり、暫く試しに続けてみようと思います。唯一心配なのはカルシウム不足で骨密度が下がることでしょうが、今のままでは運動不足になるよりはベターと考えています。

そんな中、私のがんは「膀胱へ浸潤」ですので、図書館で「膀胱がん」のことを書いた本を探してきて調べました。以前書いたように、「がんに関する本の賞味期限は1年」と思っていますが、こと膀胱がんに関しては、新しい本が探せませんでした。そこで、少し古い10年前のものなのですが、この本で、全体像はわかりました。

 

 

まとめると、①膀胱がんはひとつだけできるのではなくて多発すること、②全摘除してもほぼ再発すること、③膀胱上皮、上皮下層、筋層の3層の内、筋層への浸潤がんが予後の見通しが極めて悪い(以前は膀胱全摘が不可避だが最近の動向は?)ことのようです。私の場合は3層の内どれなのか、次回にS先生に聞かなければなりません。読んでみると、どうも膀胱がんは前立腺がんと違い症例も絶対数が少なく、書籍も少ない上に、新たな治療法も、いわばマーケット自体が小さいので、なかなか出てこないのが実情のようです。著名人では、俳優の菅原文太さん、松田優作さん、アナウンサーの小倉智昭さん、ボクサーの竹原慎二さんですが、小倉さんは、ネットで見つけたという未承認薬で失敗し全摘除(日経新聞記事2024/3/16)されています。

結論から言うと、前立腺がんより膀胱がんの方がやっかいなのですね。特に筋層への浸潤の場合は、根治も閉ざされているようです。私の場合が、上皮であることを祈るばかりです。ちょっとショックです。

なお、私がそもそも理解できていないのは、私のように原発巣である前立腺がんが膀胱に浸潤しているがんと、そもそも最初から膀胱がんだけの場合でも同じがんなのでしょうかね。まあ言わば「本籍が番う」ように思うのですが・・・、でも同じ膀胱に発生したがんの意味では同じですかね。

以前にこのブログで書いた「アブスコパル効果」すなわち原発巣であるがんを放射線療法で攻撃すると、放射線照射をしていない離れた転移がんまで小さくなる現象なのですが、隣の膀胱へ「浸潤した」がんの場合も小さくなるのでしょうかね? 転移したがんはまあ「本籍が同じ」ですので、これに当てはまるとしても、前立腺から膀胱へ浸潤したがんはこの定義ではないので、小さくならないのでしょうかね?

当面、このような疑問への答えを探します。もちろん、次回のS先生の診察で聞きますが。

 

この本でもそうですが、転移がんの場合にだいたいはどのがんでもステージ4となるようです。転移のあるかないかで、治療のレベルが格段、いやそれ以上の違いがあるのですね。でも日進月歩のがん研究でステージ4も結構克服できるようですが。

私の場合は、転移がないと言われていますが、骨シンチにしたって100%ではないので、微小の転移もないことを祈るばかりです。

 

膀胱がんは、知れば知るほど怖くなります。