
広い道路でトゥクトゥクや車が走るだけだ。

今日は11時までにはビエンチャン空港に着かなければならない。フライトは12時10分、国内線とはいえ海外フライトでは早いに越したことはない。
ノーンカーイからビエンチャンへの国際バスは2年前と変わらず7時半、9時半…の順だった。市内のバスターミナルまで2時間はかかると見れば一本目乗車は必至である。
7時に到着した俺は早々と切符を買う。55バーツ。相変わらずの値段だった。

バスはタイ側の車両、メルセデスベンツだった。以前に書いてはいたが国際バスはタイとラオスが交互に車両を出す。つまりタイの9時半出発のバスはラオスを朝一番に出たものになる。以前はこれで大変だった。車はボロボロで座席も壊れており、なかなかハードスタイルな2時間後となった。

今回は終始安定したランニングである。
タイ国境

ラオス国境

ラオス入国に際してはVパスカードというカードを買わねばならない。税関用のカードだというが、以前1000キップで取ったのにも関わらず今回は朝特別料金11000キップ。11倍!?
国境越えでやたら入国に難儀をしたラオス人の女のためにやや遅れたが、10時までにタラート・サオバスターミナルに到着した。

俺は急いでいた。毎回ビエンチャンに来ると楽しみがある。中心街、博物館付近にあるナンプコーヒーだ。コーヒーといってもちょっとした食堂で、ここの出すカオ・ピャックセンというもち米を使ったラオス麺はとにかく美味い。15000キップ(180円)という値段もさておき、わざわざ日本から足を運んでも食べたくなる一品だった。
心躍りながら店へと向かう、ところが…。

閉まっていた…。
…。
閉まってた。
肩の力がガクンと抜けてしまった。あの味がもう幻になったとは…。初めてラオスに来たとき毎日通ったあのカオ・ピャックセンがもう食べられない…。失意は甚だしかった。
周りを探す気力も時間もなかった。トゥクトゥクを捕まえ(交渉35000キップ)ワッタイ国際空港に向かう。

国内線の場所はやたら古い。チェックインカウンターもベルトコンベヤーすらない。

看板も手動

こんなんで安全は大丈夫か?とは思うがとにかく人海戦術で荷物を運んでた。

しかし諦めきれない…。
ふとそこにあった駄菓子屋のようなレストランが目に留まる。

中に入ってみる。
「いらっしゃい、何にする?」
空港とは思えない雰囲気だ。どこでもドアかここの入り口は。

メニューを見る。
…。
読めない…。
とりあえず
「カオ・ピャックセンください」
「あいよ」
おばあさんが立ち上がると厨房でなにやら作り始める。
「お待たせ」

味が全然違うー!あのナンプコーヒーの味はやっぱり特別なものだったんだ。
おばあさんのこれは確かにこれでアリだとは思う。ただ、初めての味が強すぎた…。
食べ終わってもショックを隠しきれない俺は今一人前を食べたにも関わらず、別の場所でホットドッグを注文してしまった。
ルアンパバーンはもうすぐだ。