このグラフを見て、あなたは何を思いますか?
|夢から覚めた?
15世紀にコロンブスによって見つけられた新大陸アメリカ。発見されて以来、数百年にわたり驚異の成長を遂げてきました。世界第二次大戦後は実質世界一の軍事国家として、世界一の工業、産業国として、そして世界一の文化発信国として、覇権を握りました。9.11後、大きく体制を変え、今にいたっているわけですが、9.11同時多発テロが起こるまでは何かと国内外に問題を抱えながらも経済状態は良好(に無理矢理保っていた?)で、野心家でなくとも"American Dream"を夢見る人は世界中にごまんといた。アメリカはフロンティア消滅に伴い海外にその代りを求めましたが、国外の、特に貧困に苦しんでいた地域の人間からすればアメリカこそニューフロンティアだった。海の向こうに、自らの努力が報われる、夢のような国がある、と信じてやってきた移民は数知れず。"American Dream"の噂は海を越え世界中に広まり、若い世代の人間にも映画や図書を通じて、現在でも広く親しまれています。
しかし、"American Dream"も束の間、夢から醒めたアメリカの前に積み上げられた、数々の現実問題。アメリカも近年不況の波にさらされ、国内情勢も不安定。終いには、失業率や仕事を持たない人の割合は高まり続ける一方。その流れに歯止めをかけられない政府。そんななか、一向に解決に向かわない由々しき事態――人種間無職人口率の違い。
|数?比率?
上のグラフ(The New York TimesのTwitterから拝借)から分かる通り、失業者数の割合は1970年代初頭から常に黒色人種の方が高くなっています。アメリカの人種別人口率においても、黒人に次ぐ第二位で約12~14パーセントとなっています。総人口3億超のアメリカで十数パーセントであれば、ゆうに3000万人はいる、ということです。また白人は全体の70パーセント以上を占めていて、2億人はいる、という計算になります。
1983年を例にとって考えてみましょう。白人の失業者は全体の1割に対し、黒人は2割。ですから、単純計算でいくと、2億×0.1=2000万、3000万×0.2=600万で実質的な数の開きとしてはかなりの差があります。数の話をすると、白人もそれなりに失業者がいて、どっちもどっちのように思えます。
しかしながら、問題は数ではないのです。どれだけ数が違えど、比率は全体数に占める割合ですから、黒人の方が失業率が高いという事実に問題がある、ということです。
今なら間に合う?
では、なぜこうした状態が改善されることなく、続いてしまっているのか。未だに人種差別が続いているのか。キング牧師を始めとする英雄たちの人生は無意味だったのか。いろいろと思うところはありますが、私はこの件に関して原因を考察しきるほどの知識を持ち合わせておりませんので、明確な意見は示すことができません。
歴史の中で徐々に積み上げられていった様々な要因が、今日上のグラフに、そしてアメリカの黒人の方の暮らしに現れており、解決策があるのかどうかすら疑ってしまいます。このような倫理に反する問題に何も寄与できない自分もさることながら、当事国のアメリカで国を挙げて何かアクションを起こしているとも思えないことに、歯がゆさや虚無感を覚えます。
白人と黒人の失業率はいつも約2倍の差がついています。大変な数字ではありますが、2倍のうちに何か対策を講じれば、3倍、4倍などという最悪な事態は防げるのではないでしょうか。今、動かなければいけないのです。
第二のキング牧師の登場が望まれます。
無力な私に、実際の情報や訂正、アドバイスをいただけますようお願いします。稚拙な文章をお読みいただきありがとうございました。
