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R&K@分析コンサルタント

テーマ:食品の『安全』・『衛生』・『環境』

こんばんは
R&Kと申します
ここでは食の安全をテーマにした記事を掲載しています。


前回と前々回で
ノロウィルスの特性や感染経路についてお伝えしました。
まだご覧になっていない方は下記からどうぞ!

 「R&K 食品の安全と環境」 ノロウィルスの恐怖 part1  
 「R&K 食品の安全と環境」 ノロウィルスの恐怖 part2  




さてさて、part3では、怖い話です。
それは、リスクマネジメントについてです。


私のところに相談や案件が、しばしばきますが、
食品工場やメーカー様のノロウィルス(というか食中毒全般)に対して
意識が低い印象があります。
もちろん、非常に気を使って、対応しているところが大半ですが
なぜか相談に来られるお客様は意識レベルが低い印象です。

そのような企業様の特徴として、

   リスク < コスト

といった、リスクの軽視を感じます。
例えば、通常の細菌検査も、厚生労働省から規準が出ていますが
保健所や取引先の要求があったときのみ検査を実施している。
それも必要最低限の項目のみ。。

競争力を持たすためには、
価格下げて販売する

そして、仕入れ値やその他コストを抑ざるのは鉄則です。
しかし、食中毒などのリスクは、
完全に切り離して運営するべきではないでしょうか。

ここで、ノロウィルスが食中毒事件となるまで、
対応できない理由のひとつを

分析金額から例として挙げてみます。


【従業員20名程度の工場の場合】

通常の検便検査にかかる費用は安くても、
300円/検体×20人×年1回 
=年間6,000円程度 (最低レベル試算) 

しかしノロウィルスの場合、

ノロウィルスの検査費用は
RT-PCR法の場合(分析方法の詳細は後ほど) 
1回(一人あたり) 5,000円/検体

なので、毎月全員の実施は困難です。


そのため、従業員の中に下痢などを訴える人がいると
そのときに初めてノロウィルスの検査をします。
もうお分かりですよね。
下痢の時にはすでに遅いのです。


本来は、潜伏期間の時から判断する必要があります。

そして怖い話をもうひとつ。
ここで、分析方法を後回しにした理由がわかります。

細菌検査は一般的に、
寒天培地に菌を増殖させることで、
存在する菌の量や種類を特定します。

(ここの分野の詳細は追々ご説明します。)

それに比べ、ノロウィルスの量を測る方法は
RT-PCR法とかPCR法と呼ばれ
寒天培地とは大きく異なり、遺伝子を検査する為、
専門知識と分析機器が必要です。

そこで、もっと簡単に検査ができる検査キットが販売されています。
まさに妊娠検査キットと同じで、陽性の場合、線がでます。
これにより短時間にノロウィルスの感染の判定ができるわけです。
分析法はイムノクロマト法です。

なぜ、怖い話なの?と思いますが、

それは、イムノクロマト法は簡単に言うと


   ザル

そう、ザル!!

だからです!!

主な理由は、
1.大量のウィルスがいないと判別できない
2.ノロウィルスにも型があり、
  その型の向き不向きがある
 ( らしい


なので、ポイントは、大量に存在しないとわからない。ということ。
メーカーの注意事項にも
ノロウイルス量が少ない検体の検査には適しません。」
と、しっかりと記載があります。


そして、食品工場様からご依頼いただく分析方法の大半が、
このイムノクロマト法なのです!!
その理由は2点。

1.安い
2.早い

  

 RT-PCR法が5,000円/検体・納期3営業日
に対して

 イムノクロマト法が3,000円/検体・納期1~2営業日
ということで選択される事が多い
イムノクロマト法ですが、
メリット・デメリットをしっかりと理解していないと
検査して陰性だったのに、
その後、食中毒事件・・・
ということになりかねないのです!!

そのことを、医者や分析会社の営業マンは基本的に言いません!
逆に、そのような情報を当たり前のように
発信してくれる企業は優良かと思います。

 


当たり前の話ですが、
一度、食中毒を起こした企業は、よほどしっかりしていないと
社会的信用を失い、再起は難しいでしょう。
従業員も路頭に迷うことになります。

リスクマネジメントは非常に重要です。
特に食品分野はシビアです。
やっていてあたりまえ。
そこを評価してくれる消費者はすくないと思います。

目に見えるところ、数字として見える以外にも
リスクや弱点はたくさんあります。
それが年間数万円程度コントロールできるのであれば
しっかり実施すべきだと思います。



どうだったでしたでしょうか?
ノロウィルスが与える影響は社会的に大きいです。
最後まで読んで頂けた方の、お役に立てればと思い、
投稿していますので、
何か違う視野が広がった方が一人でいらっしゃったら
大変幸せなことだと思います。

また、私は分析費やコスト面のコンサルタントを得意としています。
具体的な例や数字を入れたほうが、現実感があるかと思いますので
今後もこのような手法で行きたいと思います。

今回、リスク関連について少し触れたので、
次回は、『リスク』に関わる内容にしようと思います。
※希望テーマやご相談がもしございましたら、コメントやメールを下さい!


最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました!
次回以降もどうぞよろしくお願いいたします。m(_ _ )m


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