あれから30分は曲がりくねった山道を走っただろうか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
目的地のキャンプ場に着いた少女は3度目にバックミラーを見たときにはすでに消えていた。
ここ最近、不思議な出来事ばかりでちょっとやそっとでは驚かなくなっていた。

受付で代金を払い説明を受ける。
長い説明をしてくれた。

1:当キャンプ場は綺麗な水の流れる川がある。
2:ルームサービスが使え、バーべキュー用に高級な牛肉を用意してある。
3:東京では飲めないような高級シャンパンに高級ワインの用意。
4:一人で来ている男性客用に若くてかわいらしい女性が自由恋愛のために用意してある。
5:女性客用に若くてかわいい男の子も用意している。
6:悩み相談用に霊媒師の用意もある。
7:今日の客はぼく一人なので夜中になって物音がしても気にしないように・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・とのこと。

今日は特別にダンスパーティーを企画しているとのことでよければ参加するようにとのことであった。

テントを張り牧に火を点けワインと持参したステーキを焼いて食べた。

1杯目のワインに口をつけたころ二つのキャンドルに火を灯していた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

疲れから二杯目のワインを飲みほしたときに酔いがまわるのがわかった。

キャンドルの炎を虚ろに見ていると虫が一匹、二匹と寄ってきては溶けた蝋に吸い込まれるように倒れていく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

大きな炎の周りを虫や蛇、ウサギ、人間にみえるがかなり個性的な人物が打楽器で踊っていた。
呆気にとられて見ていると目があって、ドキッとする・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
突然声を左後ろから男の声で「その格好では浮いてしまう・・・・化粧をしよう・・・・・・・・・・・・・・・・」
龍の身体に山伏の格好をしていた。
不思議と恐怖はなかった。

時計を見ると22時だった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ねぇったら、どこへ行くのよ?」後部座席からさっきの少女の声がした。
ウンザリしながら振り向く。
少女は得意気に笑っていた。

「どうやって乗ったの?ドアを開ける音もしなかったし」
「あなたがドアを開けた瞬間に乗り込んだの」
そんなことできるのか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

諦め気味に「どこまで送ればいいの?」
「あなたがここへ来たのは何かのこたえがほしいからでしょ?わたしと一緒ならこたえが出せるはず、
だから、追い出さないほうがいいわよ」

ぼくはエンジンをかけクルマを発車させた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「これ以上話すこともなさそうだから」素っ気なくこたえた。
「ねぇ、待って、もう退屈なの・・・・・・・・・・・・・・・・・だから行かないで」すがるようだった。
「退屈といわれても・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「私の住んでいる世界は退屈なの・・・・・・・・・・・・・・それに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」少女は何かを諦めるかのようだった。
ぼくは聞き返す「それになに?」
「私は名前がないの」
まさかぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・しかし、聞くのも面倒になってきたので少女を置いてその場を去った。
背なかではなにかを感じながら両扉を肩で押した。

クルマに乗りこみ大きなため息を着いた。
エンジンをかけようとキーを回そうと手をのばした・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・