Coldplay
Viva La Vida
~美しき生命~
この曲が入った
アルバムジャケットには
ウジェーヌ・ドラクロワの
「民衆を導く自由の女神」が
使用されています
2008年のiPod + iTunes
CMにも使われたこの曲
このCMです↓
融合というのかな
歌詞の壮大な世界感と
ボーカルに聴き入ってしまう
知的で本当に美しい曲
色々なメッセージ性のある曲
この曲ほどに
聴く人によって受け止める形を変え、
どんなシーンやシチュエーションにも
マッチして馴染む曲は
ないかもしれないと思います
この曲が収められたアルバム名は
「Viva la Vida or Death
and All His Friends」
「人生万歳、もしくは、
死と彼の全ての友人」
史実や宗教的な内容を
含んだ歌詞が多くて
アルバムのテーマ
「生と死」を
すごく表していると思います
「La Liberté guidant le peuple」
民衆を導く自由の女神(1830年作)
ウジェーヌ・ドラクロワ(Eugène Delacroix)
によって描かれた絵です。
1830年に起きた
フランス7月革命を主題としています。
一度みたら決して忘れられない、
観るものの心を揺さぶるような、
力強さがあります。
民衆の先導に立つのは、マリアンヌ。
フランスの女神だそうです。
女神のその表情は
決して笑顔ではありません。
そして、その横には、
今まさに闘わんとする民衆達がいます。
女神や、彼らの足元には、
闘いに破れ、
数多くの同胞が横たわっています。
それらを乗り越えて、
それでもなお
前に進んでゆこうとする姿が
描かれています。
胸が痛くなるようなその光景は、
象徴的でありながらも、
実にリアリティがあって、
数世紀後に生きる私たちの心にも、
その熱い思いが伝わってきます。
反体制の画家でもあったドラクロワ。
彼は、同じく同時代を生きた画家ゴヤの、
戦争を描いた下にある様な作品に衝撃を受け、
この作品を描いたのだそうです。
The Third of May 1808 (1814年)
Francisco de Goya
1808年5月2日にマドリードの
プエルタ・デル・ソル近くの
アルカラ通りで起こった
フランス軍に対するスペイン市民の暴動を
描写したものです。
現在はマドリードにある
プラド美術館が所蔵しています。
マリアンヌのそばに立つ
シルクハットの男がいます。
その足元から、ひとり、
女神を見上げる青い服を着た男は、
自らもその時代に生きた
ドラクロア本人ではないか?という
説もあるそうです。
フランスのルーブル美術館に
所蔵されています。
この曲のMVの演出は
そのイメージを元にしたような
絵画的ビジュアルで美しいです
この曲の「Viva La Vida」は
フリーダ・カーロが
最後に描いたこの絵が
由来しています
スペイン語の意味は
「自分の人生を生き尽くせ、
人生万歳」
です。
力強く生き抜いた女性
フリーダ・カーロ
映画化もされてます
20世紀のメキシコを代表する
美しい画家
フリーダ・カーロ
彼女の生涯は、
生まれて間も無い頃から
ありとあらゆる痛みと苦悩に
満ちていました。
最後に書いた作品は、
なぜか果肉が真っ赤なスイカ。
「VIVA LA VIDA(人生万歳)」
「VIVA LA VIDA(人生万歳)」
と書かれてあります
彼女はずっとずっと
彼女はずっとずっと
痛みの連続だったからこそ
命の尊さを感じていました。
だから
どんな事があっても諦めずに
自分の人生を強く生き抜いていく。
そんなメッセージが
この絵に
込められているように感じます
この曲
Viva La Vida
~美しき生命~
史実や宗教的な内容を
含んだ歌詞の世界
そしてフリーダ・カーロの
”Viva la Vida”
私はこの曲から
こんなメッセージを感じます
人生において、
どこに「土台」を置きながら
どのように生きるのか?
決して目先の事だけや
結果ばかりに
思考してしまわないこと。
長期的な視点で
人生を考える事の大切さ
自分を見捨てないこと
諦めないこと
生き抜くこと
生きているからこそ、
この苦しみがある、
生きているからこそ
喜びを感じることが出来る。
人生の意味を
自分を追い詰めるほどに
深く考えてしまわないこと。
生きて感じることが大切
それが最も
大切な事だということ。
その内容はどうであれ
誰もが平等
だから。
それを感じることが出来るのは
自分がこの世に
産まれてきたからこそ出来る事
なのだから
あの世にいったときに問われるという
2つの大きな質問は
「どれだけ全てを愛したか」
「どれだけ魂が成長したか」
だそうです。
それこそが
いちばんシンプルで
この事こそが
人生の中で
いちばん大切にすべき事柄
なのだと思います。
おまけですが
音楽界の
ディビッド・ベッカムと呼ばれる
天才イケメンバイオリニスト
”David Garrett”
(ディビッド・ギャレット)
が演奏する
”Vida La Vida”もすごく素敵
こちらです↓
名門ジュリアード音楽院出身
ジュリアードでは作曲も1番で卒業
超有名バイオリニストの
イツァーク・パールマンの弟子で
純クラシックの世界で
活躍してきています
その整ったルックスから
モデルもしています
彼が手掛けている
クラシックにロックを
掛け合わせた音楽は、
今、世界中を熱狂させていて、
素晴らしくて魅入ってしまいます
私は彼のコンサートに
まだ行った事がありません。
絶対に行ってみたいです
Coldplay
Viva La Vida
~美しき生命~
フランス革命を映像にいれた
訳詞付きのビデオを最後にご紹介します
かつて私は世界を支配した
私の言葉ひとつで 海は割れた
今は朝起きても一人
今は朝起きても一人
昔自分のものだった道を掃く
かつて私は 賽を転がし戦った
敵の目に恐怖がよぎる
かつて私は 賽を転がし戦った
敵の目に恐怖がよぎる
手ごたえ 耳朶を打つ
群集のどよめく歌
「王は死んだ! 王様万歳!」
鍵を手にしたその瞬間
四方を壁に閉ざされた
ふと気付けば
「王は死んだ! 王様万歳!」
鍵を手にしたその瞬間
四方を壁に閉ざされた
ふと気付けば
私の城が建っていたのは
塩の柱 砂の柱の上
塩の柱 砂の柱の上
エルサレムの鐘の音が聞こえる
ローマの聖歌隊が歌う
私の鏡 剣 盾になれ
私の鏡 剣 盾になれ
異郷の地に赴く使徒になれ!
何故だろう
何故だろう
理由は分からないけど
そこに着いた途端
正直な言葉はひとつも出てこなかった
それは世界を支配していた頃の自分
それは邪な暴風だった
ドアをなぎ倒し、私を中に招く
そこに着いた途端
正直な言葉はひとつも出てこなかった
それは世界を支配していた頃の自分
それは邪な暴風だった
ドアをなぎ倒し、私を中に招く
砕け散る窓、轟く太鼓の音
変わり果てた私に、人々は目を疑った
革命家が待ちわびるのは
銀盆に載る私の首
糸1本の操り人形に過ぎない自分
誰が王などなりたい?
エルサレムの鐘の音が聞こえる
ローマの聖歌隊が歌う
私の鏡 剣 盾になれ
異郷の地に赴く使徒になれ!
何故だろう
革命家が待ちわびるのは
銀盆に載る私の首
糸1本の操り人形に過ぎない自分
誰が王などなりたい?
エルサレムの鐘の音が聞こえる
ローマの聖歌隊が歌う
私の鏡 剣 盾になれ
異郷の地に赴く使徒になれ!
何故だろう
理由は分からないけど
聖ペトロはきっと私の名を呼ばない
正直な言葉はひとつも出てこなかった
聖ペトロはきっと私の名を呼ばない
正直な言葉はひとつも出てこなかった
でもそれは世界を支配していた頃の自分なんだ
「Self-Portrait on the Borderline between Mexico and the United States」Frida Kahlo, 1932, oil on metal