今回は鉄道ファン入門編くらいの内容です。
 
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 MとT

電車にはモーターがついている車両とついていない車両があります。
モーターがついている車両はM車、モーターがついていない車両はT車 (トレーラーのT)とも呼ばれます。
 

 在来線は

1編成でのM車とT車の比率をMT比といって、在来線の電車はだいたいM車とT車が半々なので、MT比は1:1となります(電車によります)。また4M4Tといった言い方もあります。8両編成でM車4両、T車4両という意味です。
 

 新幹線は

さて、新幹線はどうかというと、よく、全部の車両にモーターがついていると言われます。
 
しかし実は、全部の車両にモーターがついているのは、初代新幹線の0系と1997年デビューで子供たちにいまだに圧倒的人気の500系の二つのみです。(ちなみに0系は残念ながら現在はすべて引退しております)
16両編成なので、「16M」や「オールM」と言ったりします。
 
0系 (写真はWikipediaより)
 
500系 (写真はWikipediaより)
 
では他の新幹線はどうでしょう。
たとえば東海道新幹線の最新車両、N700系は14M2Tです。N700系の場合は一番前と後ろがT車で他はM車という構成です。その前の代の700系は12M4Tです。


N700系 (写真はWikipediaより)


新幹線車両の中でいちばんM車の比率が少なかったのは初代オール二階建て新幹線のE1系で4M4Tです。つまりM車とT車が半々です。(E1系も現在は引退しています)
 
このように新幹線でも車両の種類によってMT比は様々です。
 
E1系(写真はWikipediaより)
 

 MとTそれぞれ何がいいの?

MT比は様々なのですが、M車の比率が多いことによるメリットデメリットはなんでしょう。
 
M車が多いほど、加速性能が高まります。加速性能を高めることで駅に停車しても全体の所要時間を短くできます。最高速度を上げることでも所要時間は短くなりますが、スピードを出せる区間などに制限があります。
そのかわりM車が多いと、車両コストが上がり、メンテナンスするコスト(労力)も上がります。
そしてT車の良いところはモーターがないので静かであるということです。しかし新幹線であれば多くがM車なので、グリーン車だけ静粛性向上のためもねらってT車にするというのも難しいと考えられます。
 

 まとめ

新幹線は全部の車両にモーターがついてる、というのは厳密には正しくないです、ということを知ってもらいたかったです。
そのほか豆知識を紹介させていただきました。テストに出ますからね!
 


 

 

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