第一章 ~完~ | UNIV. of TSUKUBA Rowing Club

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部員が日々の出来事や練習、試合の予定や結果について書いています。
気楽に書きますので温かい目で見てください!

3年舵手の萩庭です。春シーズンは、五大エイトの舵手を務めました。

まず初めに、五大学レガッタの会場にいた皆さまへお詫び申し上げます。

僕の勘違いにより、敗れたレース後に盛大なガッツポーズをしてしまいました。完全にやらかしました。反省しています。

 

ぬか喜び

 

改めて、今期は以下の3つの大会に出漕しました。

  • お花見レガッタ 男子エイト
  • 五大学レガッタ 対校エイト
  • 東商戦 オープン舵手付きフォア(一橋大)

結果としては、どの大会も目標にはあと一歩届かず。特に、五大学レガッタは0.25秒差。運と言ってしまえばそこまでですが、あとわずかなところで夢を逃しました。

今回は、そんな春合宿を振り返ります。

半年前の全日新では、0.19秒差で最終日に進めませんでした。その悔しさをバネに冬練に打ち込みました。「今年の対校エイトなら絶対勝てる!」と本気で思い込んでいたからです。だからこの冬は、とにかく”ローイングを理解すること”にこだわりました。練習機会があればフルで参加し、艇が空いていればシングルに乗り、自分で試行錯誤を重ねる。とにかくボート漬けの期間でした。やはり、舵手は漕手の経験が必要ですからね。自分で身体感覚として分かっているからこそ、言葉に説得力が宿るのだと思います。

その積み重ねもあって、クルー結成では対校エイトに乗せてもらうことができました。そこからは、さらにローイングへの熱量が加速していきました。毎日の練習で、どうすれば艇を良い状態へ持っていけるのか、どうすれば負の流れから抜け出せるのかを考え続けていました。ただ、今振り返ると、練習序盤の自分は本当に未熟でした。

なにも分かっていない舵手を乗せたままのUT20kmほど、しんどいものはありません。クルーの雰囲気もどこか嚙み合わず、数週間は「なんとなく良かった」「なんかダメだった」程度のフィードバックしかできない。今思えば、本当に頼りないcoxだったと思います。

 

転機になったのは、お花見の2週間前でした。クルーマネジメントについて徹底的に指導して頂きました。その中で言われたのが、「頭の中にマップを作れ」というものです。実際に、考えてみたもののわからない。本当に浅はかな知識のままコーチングしていたのだと痛感しました。その日から、とにかく勉強しました。先輩とのミーティングを重ね、他大学のブログを読み漁り、オフの日もバイト中も、頭の中はずっとボートのことばかりになっていたと思います。ひたすら考え抜く。すると、日に日に必要なことが分かってきたような気がします。意識ポイントの共有、練習後の振り返り、くるみの進め方ーー。以前よりも、自信もってクルーを指揮をとれるようになっていったと思います。

舵手が自信をもってクルーをマネジメントする。

これは、この春を通して強く実感したことです。

今年は特に、コーチやクルーマネージャーに支えていただきました。でも、水上で最終的にコーチするのはcoxです。

もう乗せられている意識は捨て、自分も対校艇の一員、もっと言えば「自分がこの艇を引っ張っていく」という覚悟で練習に臨みました。特に意識していたのは、クルーの雰囲気づくりです。練習が苦しいのは当たり前。その中で、クルーがどんな方向を向き、どんな空気感で進んでいくのかは、かなり大事だと思っています。実際、クルーから「最近、乗艇が楽しい!」と言ってもらえた時は、本当に嬉しかったです。COX経験者ならわかると思うのですが、舵手はかなり孤独で不安なんです。自分だけ逆を向いているのは言うまでもなく、自分の示している方向が正しいのか。しかも自分は3年で、艇には先輩方が大勢乗っている。そんな中で、経験の浅い自分が操縦桿を握っているわけです。

それでも、何一つ文句を言わずについてきてくれたエイトクルーには、本当に感謝しています。ぼくはみんなのことが、ほんとうに好きなんですよ。同期の長島がttで衝撃的なタイムを叩き出したことは感動ものです。岩沢のブログも読みました。特に彼は水上で目の前にいるので、ずっと様子を見ていたのですが、本当に弱音を吐かなかった。すごい。

4月からは、エイト練習と並行して、一橋大学での練習が始まりました。coxとして成長する一番の近道は、とにかく乗艇数を重ねることだと思っています。だから、一橋からの招待を引き受けました。お花見レガッタで補漕で乗ってもらった恩返しでもあります。二日間で7モーションしたときは、さすがに痺れました。間違いなく過去一番きつかったけれど、同時に一番成長できた二日間でもありました。

新歓行けなかったのはごめんね。ちゃんと練習していたので許して。

 

せっかくなので新歓の話も少し。今年は、本当に有望な新入生がたくさん入ってきてくれました!新歓大成功ではないでしょうか。しかも、みんな熱意が高い。特に、cox適性を感じる子が入ってきてくれたのが嬉しいです。このブログを読んでいるかは分からないけど、期待しています。日本一のcoxに育てます。

 

話を戻しましょう。

僕は、クルーメンバーのみんなが好きです。

あれだけきついメニューに向き合い、限界まで追い込み、それでも僕のコールに文句ひとつ言わずついてきてくれる。そして陸では、一緒に笑い合う。めちゃくちゃ青春してるじゃないですか。

彼らの良さを語り始めると、本当にキリがありません。たぶん続けたら普通に泣きます。

漕手のみんなには、本当に尊敬しかありません。

この怒涛の春シーズンを舵手として過ごす中で、自分なりに大切にしてきたことがあります。まだ、cox歴一年の人間が何を語れるんだと突っ込まれたらそこまでですが。。。

 

まず1つは、コミュニケーションです。特に、陸上でひたすらしゃべり尽くすことです。水上での会話は、必要最低限にしていたと思います(ベルもなるので)。その代わり、練習後には徹底的にフィードバックをしました。気になるポイントを共有し、時には自分のコール精度を確かめーーと、くるみを徹底していました。一橋のほうでは30分くらい考え抜いていたこともありました。寒かった。そして、ボート以外のくだらない話もたくさんする。クルー種目である以上、信頼関係は不可欠です。しかも、舵手は身体的疲労がない分、漕手の標的になりやすい立場でもあります。だからこそ、感覚を擦り合わせる必要がある。以前どこかのブログで、「漕手に、”舵手が何を考えているのかわからない”と言われるのは致命傷だ」と書かれていました。本当にその通りです。だから、コールの意図も陸上で細かく説明する。合宿は、それを積み重ねられる最高の環境でしょう。

 

二つ目は、雰囲気です。どんなクルーにも、煮詰まる時期はあります。実際、自分もエイトでも全日本クルーでも経験しました。もちろん、早く脱却する努力は必要です。でも、うまくいかない時こそ、笑って次へ切り替えるべきだと思っています。狂ったように笑って、狂ったようなメニューをこなす。結局、人を動かすのは意思です。しかも、「勝ちたい」というシンプルな意思。「今年はいけそう」とか、「19年ぶり」とか、そういう言葉はその先にあるものだと思っています。だから、自分はあまりそこを前面には出しませんでした。「勝ちたいなら、この地獄みたいなメニューもやり切ろう。」そんなスタンスでした。対校艇には、勝利に貪欲な人たちが集まっています。だからこそ、意思統一もしやすかった。ここは、本当にみんなの尊敬しているところです。……でも艇庫はきれいに使おうね。あれだけのメニューをやり切れたのは、全員が本気で勝ちたかったからです。だから、あのスパートで差を詰めることができた。

では、最後に勝ち切れなかった理由は何だったのか。

9人全員が、本当に最後の最後まで、「勝ちたい」と思い続けられていたのか。

結果には満足していません。

でも、この春で確実に得られたものはありました。

僕のボート人生、第一章の終幕です。

 

たぶんこのまま書き続けると終わらないので、僕の振り返りはこの辺で。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

楽しい時間はあっという間

 

鎌刈の引退レースは勝ちます

 

エイトかっこいい