お疲れ様です。4年漕手の鎌刈です。
三年前の五大学レガッタで初めてオールを握ってから、あっという間にこの日を迎えました。初めてのナックルのレースは500mで頭がいっぱいになったし、二年前のシングルスカルでは直前に車にはねられ、手首を負傷していました。去年のフォアも死にかけたけど楽しかったな。
まあ過去のことは一旦いいでしょう。とりあえず今回のクルーを振り返りましょうや。
今回も僕は付きフォアで出漕しました!クルーメンバーは毎度お馴染のなぎさ、今回初COXのあらた、そしてたいちとみやじという“ツワモノ”揃いの付きフォアでした。
なんだろう。一言でこの付きフォアを表すとしたら「ドパガキ」でしょうか。気分屋で、ゲンキンで、よくイライラしたりよく笑ったり。気苦労も多かったですが、うーん楽しかったなぁ。(※ドパガキというのは最近の流行り言葉で、類義語として「現代ガキ」という用語があります。)
個人的にボート部の醍醐味は合宿クルーでの人間関係のケミストリーだと思っているのですが、今回のクルーは全てが予想外でしたね。最終的にクルーとして纏まってくれて本当によかった、と正直かなりほっとしています。最初はすごかったですよ。泰知は200mしか漕ぎの集中が持たないし、みやじはすぐに意識が空に羽ばたいて帰ってしまうし…。
まぁそうですな。合宿の頭から振り返りますか。
どんな練習してたかなーとメモを振り返ってみたんですが、最初の二週間はやたらとペアに乗ってましたね。日程の都合が合わなかったり、乗艇が出来ない怪我が重なってしまったり・・・。一年生二人にペア乗ってもらって、俺は午前午後合わせて24km分伴走したりとかしました。当時は膝が痛くなかったのもありましたが、分漕と陸トレを駆使して何とか二年生二人に意味のある練習をさせてあげられる様に新と悩んだのを覚えています。
野村コーチの方針にもあったようにとにかく距離を漕ぎたかったのですが、まぁ~・・・難しかったな。難しかったです。怪我やクルーの練度的にやりたいことを100%実現するのは難しく、何を選ぶのか、何を優先するのかの取捨選択が肝心でした。
とはいえ、結構頑張ったんじゃないかな!四人ともよく頑張ってくれました、本当に。
お花見レガッタで想定よりも良いタイムを出せて、かなり気持ち盛り上がりました。本番に強いクルーでしたね。とりあえず去年のフォアよりも速くなる事が僕の内なる目標だったので、お花見でも逆風だった五大学でも達成できたのは嬉しかったです。ともちさん、見てますか。
お花見は今振り返っても相当大成功だったと思えるのですが、五大学は難しかったなぁ。基本的に掛かりがちなクルーだったので、お花見の1000mでぎりぎり持っていたコンスタントの漕ぎと集中力が、2000mだとやはり最後まで持たず。ロングのハイレートの練習をもっとさせてあげたかったなあ。泰知もみやじも確実に「良い漕ぎ」の最高点、ここぞで出せるMAXの上手さは確実に向上したと思っているのですが、それを7分間続けなければならないのがローイングの難しく苦しいところ。それを手に入れるにはやっぱり考えて漕ぎ続けるしかないんですねぇ。僕も苦手だな今でも。
相変わらず僕の未熟さが祟って、水上のトレーニングは厳しく息苦しいものになってしまったなと反省しています。去年ともちさんが居てくれた頃よりは自分もバランサーになろうと頑張ってはいましたが、対校では無いなりに僕が大事にしようとしたメリハリの部分と、クルーリーダーとしての雰囲気づくりの両立が上手くいかなかったですね。
僕はともかく、泰知やみやじ達には(勿論なぎさやあらたにも)まだまだ選手として先がある訳ですから。せめてこのフォアで漕ぎの技術は勿論、「考えて漕ぎ続ける・言語化を諦めない」という練習の根幹になる姿勢…みたいなもんをふんわりと掴んでほしいと願っていたのは僕の願望なのですが。
泰知のブログ読んで嬉しかったな。長い現役生活の中で、偶に何を喧しく言われてたか思い出してくれるといいな。
しかし、与えられたものより貰ったものの方が多いですな、今回も。またもやクルーに恵まれたな、と心から思います。
なぎさなんかは僕より相当ボディコントロールの感覚は鋭敏ですし、艇の不和を一身に受けるストロークを本当によく頑張り続けてくれたと感謝しています。見えるものや感じるものが違うと苦労するね。大人足ろうとしてくれた態度に救われました。
あらたは初COXとは思えないほど良く気が回ります。陸上でも水上でも(それ故に伸びしろが良く見えてしまい、カマカリの細かい所気になってしまう病が発症して被害を被っていました。ごめんね)。真ん中の学年という難しい立場でクルーを繋いでくれてありがとう。
泰知は新しい感覚や技術を掴むのがすごく早かったね。びっくりしました。頭も良く回る分「分かっているのに継続して出来ない事」に思い悩んでいたなと感じます。でもそれでいい!意識し直し続ければいつか無意識でできるようになるから。
みやじは細かい技術面の事を覚えるのには苦労していたけど、根幹の部分のレッグドライブとか、何よりガッツとか、良いものを初めから沢山持っていて最高だった。水上で声出せるやつは強いよ!言語化と考え続けることをやめないでね。自分の財産になるよ。
これから四人ともどんなクルーにどんな風に乗るのかなと楽しみです。自分が漕艇部で得たいものをもぎもぎっともぎ取って欲しいと願っています。頑張れ!!
さて、今後の事を話さなくてはならないのでしょうね。
自分は今月末の理工系レガッタで引退することになってしまいました。既に何人かにはそれぞれ伝えさせてもらったことなのですが、まあそういうことになります。
何故かと言うと学業上の理由ですね。もっと具体的に言うと、実習とインカレ/OX盾が被ってしまいました。こればっかりはどうしようもないですね。地球が爆発しても出られません。それはまあそうか。はい。
自分自身これを知ったのが五大学レガッタの二日前であり、正直気持ち作りが難しかったです笑。だっていきなり「ラスト2000m」の意味合いも出てきてしまうんですもん。それに、先述の通り自分はボート部の醍醐味は合宿クルーの人間関係の変化だと思っています。未熟者の癖に人間が好きなんですな。つまり、それを楽しめるのも最後ってことで。寂しいなぁ。
いろいろな人に応援していただいていても7分を切れず、自分からやるって言いだした主務と漕手の両立も碌に出来たもんではなく、半端者を体現したような漕歴とは言えど寂しいものは寂しいですね。見据えていた終わりの形が実現できないというのは。
まあ元々大学院入試がインカレ/OX盾の一週間前に予定されていたのもあり、良いけじめが付いたと言えるのかもしれません。
半端者ゆえ同期には引け目を感じることも多かったですが、漕手として同じタイミングで引退出来ない事を寂しく思います。いろいろな意味で強く逞しい人間揃いであった同期たちを誇りに思っています。そしてありがとう。同期に恵まれ、僕自身もボート部を楽しみ、成長の場に出来たと思っています。
いつだか岩沢君に言ったことがあったと記憶しているのですが、僕はボートが好きというよりボート部が好きだったんですよね(岩沢君曰くバレバレだったそうですが…)。そんな中純粋にボートを楽しみ、ボートで強くなっていく同期達には尊敬の感情を抱いていました。本当に凄いですよ僕の同期達は。
日頃思っていたのは、「ボート部として皆と楽しむためにはそれ相応の苦しみを背負う資格が必要」だという事でした。まあ例えば2000TTでしょうか。コミュニティの中で自分を主張したり皆と同じ場所にいるためには、そのコミュニティに対してある程度の対価を支払うのが必要だという事です。
わかりやすいのでTTの例を挙げましたが、もっといろいろありますよ。例えば合宿最後、試合に向かう回漕レーンでのノーワークに感動するためには合宿期間をきっちり頑張り通さなくてはならないし、幹部ミーティングで部活の運営に意見するためにはその事を把握しているのは当然、普段から部の仕事をそれなりにやっておかないといかん訳です。
そういった努力や苦心の果てに得られる感動や心の通じ合い、辛さや痛みばかりのボート部の活動の中でふとした時に仲間と笑いあう楽しさ、その輪の中に居る時に「あぁ俺頑張ってたんだなあ」と思える実感…みたいなのが僕が楽しんでいたボート部の正体(の一側面?)なのかなと感じています。
もしかすると、僕が欲しかったものはボート部以外の場所でも手に入るものなのかもしれません。つまるとこ「コミュニティに対し払った代償の還元として得られる楽しさと感動」と言い表すことも出来るので、色々な場所に当てはめることも出来そうですよね。
でもここが良かったんだよなあ。
今でも後藤さんに、草履にアロハシャツのまま部室に連れていかれたことを覚えています。いきなりエルゴを引かされました。確か永井さんと西濱さん、礒野さんがいたでしょうか。照れ臭くて「メシに連れて行ってもらうはずが部室に拉致られた」と文句の体を取って皆に話してしまいますが、嬉しかったんですよ。「なんかここには俺の欲しいものがありそうだ!!」と、部室を出る際には入部したい的な事を言っていた記憶があります。後藤さんには「もうちょっとよく考えていいよ」と苦笑されました。
その後は碌に新歓も見て回らず、そのまま入部しました。そして様々な艇に乗り、色々な先輩や同期、後輩と出会い、今に至ります。端折りました。このペースで振り返るともっと長くなってしまうので。
まあ愛着ですね。愛さずにはいられません。はずかしい事を言い腐りますが、こんな時しか言わないので良いでしょう。気に食わないことや辛いことも、ムカついたこともうまくいかなかったことも全部ボート部の好きなところです。心から、ボート部に入部して、辞めずにここまで来て良かったなと思っています。
だからこそ最後まで漕手やれねえのが本当に悔しい!!!!こんなに無念なことはありません。もう一回OX盾乗りたかったなあ。7分切ったうえで。
決まっちまった事なので仕方がありません。幸い主務というポジションを僕はいただいているので、漕手では無くなってもそれなりにボート部に還元できることがありそうです。夏合宿も行きたいな。サポートしつつ、戸田で院試勉強出来たらいいなと思っています。どこまで実現できるかわかりませんがね。
それに、五大学レガッタの後も自分には、戸田レガッタと理工系レガッタという機会があります。戸田レガッタは丁度先週末に終わりましたが、何度も一緒に乗ってくれたゆうご、なぎさの二人と、ずっと一緒に乗ってみたいと思っていたあつし、かげとらの二人と楽しく乗ることが出来ました。ブレードワークも賑やかなクルーで、終始はしゃげて楽しかったですよ。
ラストの理工系レガッタも非常に楽しみです。主将の長谷とはほぼ三年振りに同じ艇ですし、こうたろうと萩庭とはOX盾ぶり、五大エイトで進化した二人に気圧されないか心配です。なぎさは最後まで一緒に乗ってくれてありがとう。数えてみたら、なんと8試合も一緒に乗っていたんですね。我儘に付き合ってくれています。
勝ちを狙えるクルーです。存分に楽しみたいですね!!
興が乗って長くなってしまいましたね。拙文を長々と失礼いたしました。
最後に、日頃より応援・ご支援いただいている保護者や桐漕会の皆様、いつも本当にありがとうございます。皆様のお陰でボート部は楽しく、熱い場所になっております。
今後ともよろしくお願いいたします!
おまけの写真たち
たいち
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ありえない場所でありえない熟睡をする長谷


















